2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K13164
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Research Institution | Nishogakusha University |
Principal Investigator |
林 英一 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (20724206)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大東亜共栄圏 / 映像資料 / エゴ・ドキュメント |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実績は、第一に、学術書を刊行し、学会発表を行ったことである。拙著『残留兵士の群像―彼らの生きた戦後と祖国のまなざし―』は、これまでに収集してきた文献や映像資料を駆使して残留日本兵の実像と表象のせめぎあいを叙述した「戦争の記憶」研究である。とくに従来の研究では等閑視されてきたドキュメンタリーや映画の分析に積極的に取り組み、国・地域単位の事例研究を乗り越えることを目指した。同書を刊行後、その成果を踏まえた報告「映像における残留日本兵の実像と表象」を北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターのセミナー「残留の比較史研究:シベリアから台湾・東南アジアまで」で行った。また、同書について慶應義塾機関誌『三田評論』に「執筆ノート」を寄稿し、『毎日新聞』と人文学・社会科学分野の研究書、学術書を紹介する音声メディア「ブック・ラウンジ・アカデミア」の著者インタビューに応じた。第二に、同書と関連性が高いテーマでメディアの取材に協力した。横井庄一に関するNHK BS1スペシャルの番組「遺された“戦争” 残留日本兵 横井庄一」に出演し、横井帰国時の日本社会の反響についてコメントした。また、横井に関する『読売新聞』・『日本経済新聞』の記事にコメントした。第三に、同書と関連性が低い話題についてのメディアの取材に協力した。NHKの番組「ファミリーヒストリー」に出演し、日中戦争の実態について解説した。また、2022年にインドネシアのサッカースタジアムで起きた悲劇について読売新聞社の記事に談話が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
校務との両立が難しく、研究に十分な時間を割けなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
遠方での文献調査を行いたい。
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Causes of Carryover |
旅費の支出が滞っているので、次年度の旅費、物品費として支出したい。
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