2020 Fiscal Year Research-status Report
小売企業における在庫リーンネスと企業業績の関係に関する実証的研究
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20K13620
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
鎌田 直矢 北星学園大学, 経済学部, 講師 (50756385)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在庫リーンネス / 企業業績 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,小売企業を対象とし,企業業績に及ぼす在庫リーンネスの効果を実証する.より具体的には,企業業績に及ぼす在庫リーンネスの影響をモデル化し,その妥当性をパネルデータを用いて検証する.そうすることで,在庫リーンネスは企業業績に影響を及ぼすのか,仮に影響を及ぼすとすれば,どのような影響を及ぼすのかを実証する.その分析方法として,パネルデータを用いた重回帰分析を用いる.そうすることで,他の要因をコントロールした上で在庫リーンネスが企業業績に及ぼす影響を明らかにする. 今年度の研究成果は主に次の3点である.第1に,企業業績に及ぼす在庫リーンネスの効果に関する実証研究について既存研究のレビューを実施した(近日,論文として公開予定).このレビューを通して,既存研究において,何がどこまで明らかとなっているのかを明らかにした.第2に文献レビューを通して明らかとなった研究課題に応える分析モデルを構築した.第3に,この分析モデルの妥当性を検証するためのデータセットを作成した.本研究課題は,研究モデルの妥当性を検証するため公的統計の二次利用の制度を利用する.本年度は,利用予定の統計データの利用を申請し,データを入手したうえで分析可能なデータセットを作成した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度はデータの利用申請および分析可能なデータセットの構築までを実施する計画であった.研究開始当初は新型コロナウィルスの流行により利用申請が遅れたが,その後のデータ整備に関しては順調に進捗し,おおむね計画通りの成果を達成できた.
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Strategy for Future Research Activity |
文献レビューおよび分析データの構築を終えたので,今後,本格的なデータ分析を開始する.
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Causes of Carryover |
研究開始年度にて新型コロナウィルスの流行が発生し,予定していた出張がすべてキャンセルとなったことによる.
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