2021 Fiscal Year Research-status Report
高次脳機能障害者とその家族への実践型集中生活援助モデルの開発
Project/Area Number |
20K13790
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
清水 大輔 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (50747045)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高次脳機能障害者 / 地域支援 / 地域リハビリテーション / 障害福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域で生活している高次脳機能障害者とそのご家族を対象に生活場面での実践的な介入や家族への援助方法のコンサルテーションを行う。このコンサルテーションが、対象者とそのご家族の生活にとっての有益であることを明らかにし、地域社会における実践型集中生活援助モデルを開発することを目的としてる。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、学内業務の制限や研究協力機関内での外部者の入所制限等があり、データ収集に難渋している状況である。地域で生活している高次脳機能障害者やそのご家族は、コロナ禍であっても社会生活を強いられている。そのため、当事者やご家族から少しでも生活状況を確認することと、高次脳機能障害者とご家族との関係性を構築する手段として、部分的にWeb会議システムを用いて面接を行った。まずは、研究者が主に関わったことがある、事業所を利用している高次脳機能障害者とそのご家族から生活状況の聞き取りを試験的に開始し、対面での介入にスムーズにシフトできるように調整した。 その中で、睡眠に影響がでている高次脳機能障害者が確認でき、その対象者とご家族に協力を得て、ウェアラブルデバイスを活用し、データ収集を実施した。しかし、全体の活動量が著しく低下してることが要因で、ウェアラブルデバイスを活用したデータ収集が困難であった。 その他、社会情勢に応じて、データ収集の内諾を得ている高次脳機能障害者やご家族、事業所がある。ハイリスクな方を研究対象とした研究であるが、感染予防を行いながら進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、学内業務の制限や研究協力機関内での外部者の入所制限等があり、データ収集に難渋している状況である。 また、研究対象者が基礎疾患を有していることも多く、ハイリスク者であるため、感染リスクに配慮し、研究を進めることができていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスのワクチン接種が進むなど、社会状況が変わってきている。高次脳機能障害者やそのご家族の安全を優先しながら、介入を行っていく。すでに、内諾を得ている研究対象者にも少しずつ介入を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れているため、データ収集のための旅費が学会参加費等が不要であった。次年度以降は、データ収集や学会参加等に使用予定である。
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