• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

エチオピアのTVETにおける産学連携:TVET機関と受入企業の訓練内容比較

Research Project

Project/Area Number 20K13843
Research InstitutionAichi Shukutoku University

Principal Investigator

島津 侑希  愛知淑徳大学, 交流文化学部, 講師 (80783224)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
KeywordsTVET / 産業人材育成 / エチオピア / 企業内訓練 / アフリカ / 産学連携
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、エチオピアの職業技術教育・訓練(TVET)で実施されている「産学連携訓練プログラム(Cooperative Training Program)」に焦点を当て、エチオピア政府が経済発展のための重点分野であると位置づけている服飾産業において、同プログラムを通して、学生が市場で必要とされる技能を習得することの阻害要因を明らかにしようとするものである。
2020年度には、公的なTVET機関の服飾関係のコースで使用されているカリキュラムおよび職務基準リストを分析した。カリキュラムおよびリストに記載されている(a)予定授業時間、(b)技能の概要、(c)技能を評価する際の項目などを一覧にし、カリキュラムとして想定している重要度および技能の段階を視覚化した。その結果、カリキュラムでは裁断や縫製のみならず、デザインから管理・運営まで、すべての生産過程で必要となる技能の習得を目指していることが明らかとなった。しかし、国内企業の多くは低付加価値の工程である「裁断・縫製・仕上げ」を主に行っているため、TVET機関での授業と受入企業での実地研修では、内容に差が生じるであろうことが推定された。
2021年度は作成した一覧に沿って、TVET機関教員にも実際に教える際に重視する技能について聞き取りを行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症および紛争による渡航中止勧告が出ていたため現地調査が実施できなかった。
2022年度は、前年に実施できなかった聞き取り調査に代わり、メールやメッセージアプリを利用して現地カウンターパートを通して情報収集を行った。また、2022年10月に短期渡航ができたため、2023年度はTVET校のカリキュラム内容を分析した結果および前年の聞き取り調査結果について学会発表を行った他、論文を執筆した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2020年度および2021年度内にエチオピアで現地調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航自粛の他、紛争による国家非常事態宣言が出されており、渡航することができなかった。2022年度はメールやメッセージアプリでの情報収集に加えて短期で渡航し、現地調査に向けての準備を進めることができたが、当初の予定よりも遅れた。2023年度は、これまでの調査結果について国内で学会発表を行い、分析結果の一部を論文として執筆した。しかし、いまだ現地調査が不十分である。

Strategy for Future Research Activity

2024年度中にエチオピアでの現地調査を実施する。TVET校および企業での聞き取りとともに、企業内でのTVET学生の様子について観察を行う。加えて、国内外での学会発表および投稿論文の執筆を進める。

Causes of Carryover

2023年度に予定していたエチオピアでの現地調査に行くことができなかったため。当初、2023年8月下旬に実施予定であったが、現地コーディネーターから8月上旬にずらすように依頼があった。しかし、すでに他プロジェクトで8月上旬に海外出張が入っており、先方と予定が合わなかったため、次年度への繰り越しが生じた。
2024年度の助成金は、現地調査のための旅費として使用する。また、TVET校および企業での聞き取りの際の謝金としての支出も計画している。加えて、学会発表のための旅費、投稿論文の英文校閲料としても支出予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results) Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 職業技術教育・訓練機関における非認知的能力の育成~エチオピアの公立職業技術教育・訓練機関を事例として2024

    • Author(s)
      島津侑希
    • Journal Title

      愛知淑徳大学論集-交流文化学部篇-

      Volume: 第14号 Pages: 1-12

    • Open Access
  • [Presentation] 「持続可能性」の多義性を問う 言説分析、認識調査、評価の先に何を見るか2023

    • Author(s)
      山田肖子. 島津侑希. 米原あき. 西川芳昭. 工藤尚悟. 木山幸輔
    • Organizer
      国際開発学会第34回全国大会
  • [Presentation] エチオピアにおける産業人材の非認知的能力の育成―アディスアベバ市内の縫製工場従業員を事例として―2023

    • Author(s)
      島津侑希
    • Organizer
      ナイル・エチオピア学会 第32回学術大会
  • [Book] Japan’s Government-led and Private-sector-led Cooperation for Industrial Human Resource Development in Developing Countries: Changing Patterns of JICA’s and AOTS’s Projects.、Ye, M.H., and Jiang, M. (Ed.) Technical and Vocational Education and Training2023

    • Author(s)
      Shimazu, Yuki., Tsujimoto, Atsushi., and Yamada, Shoko
    • Total Pages
      226
    • Publisher
      IntechOpen

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi