2024 Fiscal Year Annual Research Report
若手教師への組織的なメンタリングに関する研究―資本論の視点から―
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20K14018
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| Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
岡邑 衛 千里金蘭大学, 生活科学部, 准教授 (80735233)
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| Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 若手教師 / 専門性資本 / 社会関係資本 / 教員研修 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、組織的なメンタリングが若手教師の成長に寄与している実態を「専門的資本」概念を用いて実証的に明らかにすることであった。とくに、若手教師の割合が急増しつつある都市部、具体的には東京都および大阪府において、フィールド調査(参与観察およびインタビュー調査)を行い、大阪府においては採用1年目の教員にアンケート調査を実施した。まず、2年間にわたって2度、合計4日間実施した東京都でのフィールドワークでは、授業観察ほか9名の教員の聞き取り調査を実施した。同時に、大阪府の学校で1年間にわたって、基本的に週に1回フィールドワーク調査を実施し、数多くの授業参観およびインタビューを実施した。コロナ禍の影響により、調査が難しい時期ではあったが、これらの研究成果は複数回、学会で発表し、着実に研究を進めることができた。そこでは「専門的資本」のうち、とくに社会関係資本について、若手教師の個人財としての社会関係資本が減じている一方で、学校現場の集合財としての社会関係資本が増大していることを指摘するなどした。その後、大阪府内公立学校の全初任者に対し、ウェブアンケート調査を実施すると同時に、研究協力者の協力を得て、12校の学校において、49名の教員に対してインタビューを実施することができた。これらの研究成果については、学会でいくつかの発表を実施するとともに、最終年度に報告書にまとめるに至った。さらに、この報告書は冊子として各教育委員会に配布すると同時に、研究成果をウェブ上に広く公開することができた。また、各学校現場の教員にも研究成果をわかりやすく伝え、学校現場に研究成果を還元することを目的として、研究報告書から内容を抜粋して、リーフレットを作成することができた。このリーフレットについては、各教育委員会に配布し、今後の教員研修等で活用していただくこととなっている。
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