2022 Fiscal Year Research-status Report
グループ討論を通じた科学随筆ライティング教育手法の開発
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20K14113
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 麻理香 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (80512110)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 科学随筆 / 科学コミュニケーション / アクティブラーニング / 科学ライティング / 科学教育 / グループ討論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「科学随筆ライティングの授業の理想的実施形態はどのようなものであるか」という問いを立て、科学随筆ライティングの授業・イベントを実施し、理想的な科学随筆ライティングの実践事例を検討することで、その問いに対する回答を試みる。本研究は、「研究計画1:日常生活に関連づけた科学随筆ライティング教育」、「研究計画2:多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」、「研究計画3:ロゲルギストの科学随筆の研究」の3つで構成される。本年度は、「研究計画1」のうち「1授業プログラムの計画と実施」、「研究計画3」のうち科学随筆や科学ライティングの関連資料を調査することを進めた。「研究計画1」「1授業プログラムの計画と実施」は、オンラインでアクティブラーニング型の授業を行った。「研究計画1:2学生の成果物をウェブサイトに掲載」は、東京大学・科学技術コミュニケーション部門のウェブサイトで準備中である。「研究計画2」は、オンラインと対面の両方の可能性を残しながら準備を進めている。現在は、異分野間の研究者で議論が活性化するための要件を、ロゲルギストの放談の記録や、学術系YouTubeチャンネルなどをもとに探索している。 今年度は、科学随筆を岩波書店『図書』に1本、科学系書籍の書評を『毎日新聞』に9本執筆した。ほか、書籍『科学コミュニケーション論の展開』の共編者および分担執筆を担当した。執筆した第4章「科学コミュニケーションのモデル―欠如モデルから垂直モデル/水平モデルへ」は、科学コミュニケーションの中核概念である欠如モデルをめぐる混乱を整理し直した上で、科学啓発書などを含む一方向の科学コミュニケーションについて議論した。第11回日本サイエンスコミュニケーション協会年会で本研究の成果について学会発表を行い、ベストプレゼン賞を受賞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 新型コロナウイルス感染症の影響で、「研究計画2:多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」の遂行に遅れが生じている。 イベントをオンラインおよび対面の双方の可能性を残しつつ準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度以降の当初の計画は、前年度から得られた知見や課題をフィードバックして改良した形で進めていくことを予定している。研究計画2に関しては、新型コロナウイルス感染症の感染状況次第によっては、対面で行うことも視野に入れている。研究の成果をウェブサイトや書籍にまとめるが、オンラインならではの教育方法、イベント開催方法についても対面の方法と比較検討の上、取り上げる予定である。次年度使用額は、ウェブサイトの構築、イベントの実施のために使う計画である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は、ウェブサイトの構築(イラスト等の外注)、イベントの実施のために使う計画である。
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Research Products
(5 results)