2023 Fiscal Year Research-status Report
グループ討論を通じた科学随筆ライティング教育手法の開発
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20K14113
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 麻理香 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (80512110)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 科学随筆 / 科学コミュニケーション / アクティブラーニング / 科学ライティング / 科学教育 / グループ討論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「科学随筆ライティングの授業の理想的実施形態はどのようなものであるか」という問いを立て、科学随筆ライティングの授業・イベントを実施し、理想的な科学随筆ライティングの実践事例を検討することで、その問いに対する回答を試みる。「研究計画1-1:授業プログラムの計画と実施」は、オンラインでアクティブラーニング型の授業を行った。「研究計画1-2:学生の成果物をウェブサイトに掲載」は、東京大学・科学技術コミュニケーション部門のウェブサイトで公開済みである。「研究計画2: 多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」は、オンラインと対面の両方の可能性を残しながら準備を進めつつ、科学技術インタープリター養成プログラム修了生・三浦崇寛の修了研究「研究者放談フォーマット作成の挑戦」を指導した。この研究では、異分野間の研究者で議論が活性化するための要件を、ロゲルギストの放談の記録や、学術系YouTubeチャンネルなどをもとに探索した上で、研究者が放談しやすいフォーマットを作成し、そのフォーマットを元に研究者間で放談した結果を検討した。 今年度は、学術論文を『科学技術社会論研究』に1本投稿した。「科学コミュニケーターの専門性:コリンズ&エヴァンズの専門知論と科学コミュニケーションの垂直モデル/水平モデル」では、欠如モデル概念にかわり垂直モデル/水平モデルという対概念を導入した上で、コリンズ&エヴァンズの専門知論を統合し、科学コミュニケーターを分類して検討した。ほか、科学系、科学技術社会論系の書籍の書評を『毎日新聞』に7本執筆した。第12回日本サイエンスコミュニケーション協会年会では南井まり佳と共同で「脳科学コンテンツに関する社会とアカデミアの差異の検討」を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、「研究計画2:多様な分野の専門家による「放談」イベントの実施」の遂行にやや遅れが生じていたが、最終年度を延長したため来年度で遅れを取り戻せる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度が最終年度であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で2024年度にまで延長した。研究計画1は「日常生活に関連づけた科学随筆ライティング教育」を引き続き進めるとともに、その授業の成果をウェブサイトに順次公開していく予定である。研究計画2に関しては、新型コロナウイルス感染症の感染状況次第によっては、対面で行うことも視野に入れている。研究の成果をウェブサイトや書籍にまとめるが、オンラインならではの教育方法、イベント開催方法についても対面の方法と比較検討の上、取り上げる予定である。次年度使用額は、ウェブサイトの構築、オンラインイベントの実施のために使う計画である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で進捗に遅れが生じたため。ウェブサイトの構築、オンラインイベントの実施のために使う計画である。
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