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2020 Fiscal Year Research-status Report

Effect of mindfulness-based interventions on workers from the healthy company

Research Project

Project/Area Number 20K14187
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

甲田 宗良  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 講師 (50736189)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords健康経営 / マインドフルネス / ヘルスリテラシー / ヘルスプロモーション / 対人ストレス / 職場コーピング / うつ
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は,マインドフルネスに基づく介入(Mindfulness-based intervention: MBI)が,健康経営施策に及ぼす影響を検証することであった。
R2年度は,MBIの実施を検討している事業所の管理者層(約10名)を対象にインタビュー調査を行い,「健康経営に関する課題」や「マインドフルネス適用への期待」について収集・整理する予定であった。しかし,本インタビュー調査は,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,予定変更が生じた。インタビュー調査をオンライン形式で実施するための準備に時間を要したため,R2年度中にインタビュー調査を開始できなかった。R3年度以降に実施予定である。
平行して,健康経営施策に適用可能なMBIプログラムの準備を行う予定であったが,インタビュー調査を実施できていないため,文献研究に留まった。
また,基礎調査として,マインドフルネス特性と平時の健康の保持・増進活動との関連を検討するため,恒常的に就業している成人322名を対象にweb調査を行った。その結果,マインドフルネス特性は,健康の保持・増進にかかわるヘルスリテラシーと正の相関関係にあることが示された。とくに,ヘルスリテラシーの中でも,自身の考えや行動だけでなく,自身を取り巻く環境も含めて,健康的なものに変えることが重要であるという認識,すなわち「ヘルスプロモーション」との相談が,より強い傾向であった。こうした知見は,マインドフルネス特性が,健康経営のように,自身の行動変容に加えて,所属組織の風土も含んだ健康観とより関連の強い個人特性であることを示唆している。すなわち,MBIが健康経営施策の効果的な導入・継続に役立つ可能性を示したものと思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

R2年度中に,MBIの実施を検討している事業所の管理者層(約10名)を対象としたインタビュー調査を実施予定だったが,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,予定変更が生じた。インタビュー調査をオンライン形式で実施するための準備に時間を要したため,R2年度中にインタビュー調査を開始できなかった。
また,平行して健康経営施策に適用可能なMBIプログラムの準備を行う予定であったが,インタビュー調査を実施できていないため,文献研究に留まった。
以上より,「やや遅れている」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

R3年度は,まずインタビュー調査をオンライン形式で実施し,MBIを健康経営施策として導入する上で,そのニーズと課題を整理したい。現在,2社の管理者層より,オンライン形式でのインタビュー調査の承諾を得られている。引き続き,対象となる組織を募集しながら,調査を実施していく。
次に,得られたインタビュー調査をもとに,プログラム作成を行う。そして,自発的にエントリーした労働者(約10名を1グループとして,複数グループを開始時期をずらして介入)を対象に,MBIプログラムを実施し,健康の保持・増進活動,労働生産性,メンタルヘルス,マインドフルネス特性の観点から効果測定を行う。
R3年度の基礎調査では,一般労働者(約300名)を対象に,マインドフルネス特性および労働生産性(アブセンティーズム (遅刻,欠勤,早退などの頻度) およびプレゼンティーズム (業務への集中,ミスの程度) にて測定)を測定する質問紙調査(web調査)を行い,マインドフルネスと労働生産性との関連や影響力に関する知見を蓄積する。

Causes of Carryover

R2年度は,新型コロナウイルス感染症の影響を受け,予定していた研究資料収集や学術成果発表のための国際・国内学会への現地開催・参加が延期・中止となった。そのため,R2年度旅費に計上していた経費が残額となった。一方,web調査設計のための費用は,予定を超過していた。
こうした残額は,R3年度以降のweb調査実施の経費,MBIのプログラム作成及び資料製作費,MBIプログラムのトレーニング費用,インタビュー調査協力者(社)への謝礼,学術成果発表および論文投稿費用などに充当する予定である。

  • Research Products

    (6 results)

All 2021 2020

All Journal Article (2 results) (of which Open Access: 2 results) Presentation (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] メンタルヘルス向上のためのセルフコンパッション研究の動向と今後の展望2020

    • Author(s)
      萩原 志織・甲田 宗良
    • Journal Title

      人間科学研究

      Volume: 28 Pages: 1-10

    • Open Access
  • [Journal Article] 「新型うつ」の特徴と現状に関する文献レビューと今後の研究の展望2020

    • Author(s)
      井上 萩乃・甲田 宗良
    • Journal Title

      人間科学研究

      Volume: 28 Pages: 11-21

    • Open Access
  • [Presentation] 過去の躁病エピソードの経験と現在の気分症状の関係に対するマインドフルネスの調整効果2020

    • Author(s)
      甲田 宗良・榎木 宏之・近藤 毅
    • Organizer
      日本心理学会第84回大会
  • [Presentation] 双極性障害の再発予防にマインドフルネス認知療法は効くか?-症例研究-2020

    • Author(s)
      甲田 宗良
    • Organizer
      日本認知・行動療法学会第46回大会
  • [Presentation] 「腑に落ちる場面」における反応チェックリストを用いて認知再構成を客観的に捉える試み2020

    • Author(s)
      唐木 瞬也・甲田 宗良・伊藤 義徳
    • Organizer
      日本認知・行動療法学会第46回大会
  • [Book] ACT実践家のための「コンパッションの科学」-心理的柔軟性を育むツールー2021

    • Author(s)
      酒井 美枝・嶋 大樹・武藤 崇(監訳) 伊藤 義徳(監修) 桑原 絢也・利重 裕子・木下 貴文・渡辺 孝文・井野 敬子・今井 理紗・柳澤 博紀・瀬口 篤史・木甲斐 智紀・甲田 宗良・関口 裕子(訳)
    • Total Pages
      336
    • Publisher
      北大路書房
    • ISBN
      978-4-7628-3144-7

URL: 

Published: 2021-12-27  

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