2020 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of Global Gold Standard about radiotherapy adaptation criteria in patients with lung cancer using pulmonary quantification by Xenon CT
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20K16442
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石原 武明 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (10546477)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肺定位照射 / COPD / 呼吸機能低下 / 在宅酸素導入 / 肺定位照射の安全基準 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、今年度ともにコロナの影響があり、キセノンガスを吸うという行為が難しかったため、方針を変えざるを得なかった。そこでまずそもそも気腫の程度とその後の呼吸機能低下について相関するかどうかのパイロット的な研究を始めた。 治療計画画像から、肺を囲み正常肺とし、そこから、気腫領域および30Gy,20Gy,5Gyが照射された領域を引くことで、正常肺から機能していないと考えられる気腫領域およびある線量で照射される体積が、顕著な呼吸機能およびHOT導入につながったかどうかを解析した。対象は喫煙歴をもち、肺に定位照射を行った127名を解析した。結果としてはV30Gyにおいては15%を超えたとき、20Gyでは15.5%を超えたとき、そしてV5Gyでは48%を超えたときに有意差をもって顕著な呼吸機能低下およびHOT導入率と強く相関した。この研究は前例がなく、現在論文執筆中であり、近いうちに投稿を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
方針は大きく方向転換したが、我々が知りたいことに関しては別の手法を用いて研究が行えており、現在論文の執筆までたどり着いた状況である。 そのため、おおむね順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今研究は論文作成および学会発表をもって終了とする。 次の科研に応募し、より一般的な肺機能の定量化ができるような研究を引き続き行いたい。
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Causes of Carryover |
コロナ渦で大幅に計画の方法が変更されたため、当初の予算より低くなったためである。 しかし現在論文の校正中であり、その費用に充てさせていただく予定である。
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