2020 Fiscal Year Research-status Report
Verification of the effect of online version of drinking diary for problem drinkers and development of new program
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20K16637
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Research Institution | 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(ライフサイエンス研究所) |
Principal Investigator |
角南 隆史 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(ライフサイエンス研究所), ライフサイエンス研究所, 医師・医療系職員 (20796924)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 減酒支援 / アルコール依存症 / 多量飲酒 / オンライン / ブリーフ・インターベンション |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、研究1)職域でSNAPPY-DOCプログラムの効果検証研究、を行った。 具体的には、複数の職域においてSNAPPY-DOCプログラム(まず自分自身のこれまでの飲酒習慣について振り返りを行い、今後の飲酒習慣について自分自身で目標を立てる。そして日々の飲酒量を記録し、その記録内容に応じたフィードバックを受けることができる、オンライン上のプログラム)を利用してもらった。効果検証研究は終了し、SNAPPY-DOCプログラムの介入効果について統計学的な解析を行ったところ、プログラムの有効性が示唆される結果が示された。現在、その結果に考察を加えて論文化している。 また今回の効果検証研究を行った際に、SNAPPY-DOCプログラムを利用した研究参加者及び職域の産業保健職の方々から、プログラムを利用してみた感想や、新たなプログラム開発のためのニーズの聞き取りを行った。 その結果、現在の社会情勢を鑑みても、従来から行われてきた対面での保健指導(減酒支援)の実施が困難な面もあることから、現在あるSNAPPY-DOCプログラムに加えて、さらに本人に対して飲酒習慣の行動変容を強く促すようなオンライン上のプログラムが必要であると考えられた。 具体的には、SNAPPY-DOCプログラムで記録された日々の飲酒量をもとにして、認知行動療法や動機づけ面接法などの心理社会的な治療法を織り交ぜた、オンライン上でアルコール問題に介入するプログラムが必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度に計画していた、研究1)職域でSNAPPY-DOCプログラムの効果検証研究、は終了した。現在はその結果をまとめて論文化している。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度については、当初の計画に上がっていた、研究2) 総合病院でSNAPPY-DOCプログラムの利便性調査(令和3年度)、を行う予定である。同時に、研究3) 新たなオンラインのプログラムの開発(令和4,5年度)、に関しても、SNAPPY-DOCプログラムの利用者から聞き取りを行うことで構想を練っていく予定である。
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Causes of Carryover |
当初、2020年度に計上していた物品の購入が不要となったこと、また学会出席のための旅費が不要となったことから、次年度使用額が生じた。
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