2021 Fiscal Year Research-status Report
レプチンに注目した肥満によるアトピー型喘息発症の免疫機序の解明
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20K17429
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
野村 孝泰 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50587334)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 肥満 / レプチン / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満モデルマウスのブタクサ花粉気道感作におけるレプチンの役割の検証 肥満モデルマウスとしてレプチン欠損マウス(ob/obマウス)を用いて、ブタクサ花粉気道感作への反応性を検証した。6-8週齢のob/obマウスに対して、1週間に2回の頻度でブタクサ花粉を気道投与し、合計3週間の感作の後に、day 28に血液中のブタクサ特異的IgE/IgG1を評価した。 野生型マウスにおいて、ブタクサ花粉投与によりブタクサ特異的IgG1産生がみられた。野生型マウスとob/obマウスを比較したところ、ブタクサ特異的IgG1産生に差は見られなかった。 2020年はレプチン投与による生体反応の変化をin vitro、in vivoで確認したが、反応性に違いを見いだせなかった。レプチンの投与方法、投与経路などについて改善の余地があると考えていた。しかし、2021年度は、レプチン欠損マウスを用いた検証を行い、その反応性の違いについて解析したが、レプチン欠損による実験系への影響を見いだせていない。 肥満モデルマウスは他にもdb/dbマウス(レプチン受容体欠損)、高脂肪食によるモデルが報告され、それらのマウスを対象とした検証の余地を残している。また、気道感作をブタクサ花粉で行っているが、我々は他に牛乳と酸の混合液での実験系を確立しており、これら単独あるいは組み合わせで実験系を改善することで、レプチンが気道感作に影響を与えるとする、われわれの仮説を示すことができる可能性を残している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験を担当する大学院生の妊娠、出産により実験が中断している。2022年度は実験に復帰するため、研究が進むことが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
肥満モデルマウスでブタクサ花粉への反応性が確認できなかったため、仮説の検証に大きな障害をきたしている。別の肥満モデルマウスを用いた検証、ブタクサ花粉とは異なる抗原への反応性を検証することが、問題解決の糸口になることを期待している。
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Causes of Carryover |
実験を担当する大学院生の出産・育児に伴い実験計画が遅れている。2022年度は問題なく実験再開の見込みである。
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