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2023 Fiscal Year Annual Research Report

肺の再生に向けた,iPS細胞から誘導した気管支肺胞幹細胞による細胞移植の可能性

Research Project

Project/Area Number 20K17751
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

河北 直也  徳島大学, 病院, 講師 (60522266)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords幹細胞 / 再生 / 肺 / iPS細胞 / オルガノイド
Outline of Annual Research Achievements

令和5年度はマウス脱細胞肺への細胞移植実験を進めた。犠牲死させたマウスの心肺を一塊に摘出後、右室と気管より0.1% Triton X→Sodium Deoxycholate→30μg/mL DNase+1.3mM MgSO2+2mM CaCl2を注入し作成した。作成肺のHE染色で細胞の脱落と、足場となる膠原線維の残存を確認した。脱細胞肺に未分化iPS細胞を投与する群とiPS分化細胞をSca-1/CD45/CD31でソートして得られたBASCsを2×106細胞として3mlの2%低融点アガロースに37℃で懸濁し、気管より注入した。肺を2mmにスライスしsmall airways growth medium中で、7日培養した。培養肺をHE染色し、生着細胞の確認を行った。未分化iPSの投与群では、肺胞は細気管支に細胞集塊を形成するのみであり、気道や肺胞上皮への分化生着は認めなかった。一方でiPS由来BASCsを投与した群では未分化iPS投与よりも小さい細胞集塊の形成を認めたものの、非常に少数であった。また上皮への生着はほぼ認めず、単層の上皮形成は確認できなかった。免疫染色でも、Club細胞に特徴的なCCSP陽性細胞やⅡ型肺胞上皮細胞に特徴的なSPCが集塊内にごく少数見られるのみで、有意な分化傾向は見られなかった。そのためiPS由来BASCsをソートし、その細胞からオルガノイド作成。オルガノイドを経気管的に投与する実験を進めている。iPS細胞由来BASCSが肺胞上皮の再形成のセルソースとなることが示せれば、再生医療において重要な知見となると考えている。

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Published: 2024-12-25  

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