2022 Fiscal Year Research-status Report
Roles of efferocytosis in intracranial aneurysm rupture
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20K17933
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
宮本 健志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80585000)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳動脈瘤 / エフェロサイトーシス / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は令和3年度に引き続いて動物や試薬、器具等の購入、データの整理、新規実験計画の修正、実行を行った。これまでに遺伝子操作によるエフェロサイトーシス不全を起こしたマウス(ノックアウトマウス)では有意に脳動脈瘤破裂が増加することを明らかにした。 ノックアウトマウスと野生型のマウスの血圧を比較したところ、2 群間でDOCA誘発性高血圧に有意差はなかった。血圧に関係なく、遺伝子的差異が脳動脈瘤破裂を増加させたと考えられた。エフェロサイトーシス不全は脳動脈瘤破裂を増加させることが示せた。ヒトおよび動物で脳動脈瘤におけるエフェロサイトーシスを同定し、背景にある分子機構を解明する予定である。 ヒト脳動脈瘤血管壁を用いて、免疫組織化学染色や免疫蛍光染色を行った。過去の文献を参考にして、アポトーシスを証明する方法としてCleaved Caspase 3、TUNEL染色を行いながら、抗体や染色条件の変更など、至適条件を検討中である。また、脳動脈瘤動物モデルでノックアウトマウスと野生型のマウスにおいて、脳動脈瘤破裂に至る分子機構を明らかにするため、RT-PCRを行った。脳血管壁において炎症関連分子を比較したところ、ノックアウトマウスでは炎症関連分子が上昇している傾向にあった。他の関連分子やタンパク質、血漿中の関連分子についても解析を続ける予定である。 実験計画にある他の遺伝子改変マウスを使った実験や阻害抗体を用いた実験についてはマウスが入手困難であった。代替実験について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト脳動脈瘤サンプルの入手に時間がかかっており、免疫組織学的な検討が十分に出来ていない。ヒト脳動脈瘤サンプルの解析を行いながら、血漿蛋白のELISA等、他の実験手法を用いて検討を進めていく予定である。 遺伝子改変マウスが入手困難であり、代替実験について検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫組織化学染色や免疫蛍光染色について、抗体や染色条件など、至適条件を検討していく。動物実験やヒトにおいても、血漿サンプル、血管壁サンプルなど様々な検体から仮説の裏付けが出来るように実験を進めていく。遺伝子改変マウスに代わって、薬物学的にアポトーシスやエフェロサイトー シスを促進あるいは抑制出来るか検討する。
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Causes of Carryover |
(理由)研究の進展状況、継続に伴い、抗体などの試薬および動物購入経費および維持・管理費などの経費とその必要期間の変更が生じたため。コロナ禍で研究の速度が落ちたことに加え、研究室の物品の利用や、文献を入手しての計画の再検討などを行った。 (使用計画)計画の再検討を行った上で次年度の研究を、本年度分も合わせて集中的に進め、翌年度分として請求した研究費と合わせて、試薬等の物品費として使用する予定である。
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