2022 Fiscal Year Annual Research Report
シングルセルRNAシークエンス解析を基盤としたシェーグレン症候群の病態解明
Project/Area Number |
20K18479
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大塚 邦紘 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 助教 (90847865)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | シェーグレン症候群 / CD4陽性T細胞 / 自己免疫疾患 / 臓器特異性 / 疾患特異性 |
Outline of Annual Research Achievements |
シェーグレン症候群 (Sjogren's syndrome: SS) 疾患モデルマウスを用いたシングルセルRNAシーケンス (scRNA-seq) によりSS特異的なCD4陽性T細胞の集団を見出すことができた。その中でも炎症促進に重要な分子に着目し、詳細な解析を進めている。すでにタンパクレベルでの発現を確認したのち、その分子がリンパ組織でも発現していることや病期によって発現が変動することも示した。中和抗体投与実験では、SSの病態の改善が認められることから、病原性を有する分子と考えられた。更に、この分子の受容体についても解析を進め、SS疾患モデルマウスで発現が増加することも示した。SS患者検体でも増加することから、トランスレーショナルリサーチへの展開も期待され、診断マーカーあるいは治療標的分子として臨床応用を目指している。これらの結果は第111回日本病理学会総会および第51回日本免疫学会学術集会、第64回歯科基礎医学会学術大会、第33回日本臨床口腔病理学会で発表した。現在、論文投稿準備中である。 また、SS疾患モデルマウスを用いてナチュラルキラー細胞の病原性を解明し (Sato M et al. Front Med 2022)、ウイルスとの関連性についての総説をまとめた (Otsuka K et al. Viruses2022)。更に、当院におけるSS症例について統計処理し、病理組織学的な特徴について総説をまとめた (大塚ら 診断病理2022, 日本臨床2022)。
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Research Products
(35 results)
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[Presentation] 新型コロナウイルス N タンパク抗原のデュアル光コム・バイオセンシング2022
Author(s)
宮村祥吾 , 麻植凌 , 仲原拓弥 , 岡田昇太 , 加治佐平 , 時実悠 , 南川丈夫 , 矢野隆章 , 田上周路 , 大塚邦紘 , 坂根亜由子 , 佐々木卓也 , 安友康二 , 安井武史
Organizer
第83回応用物理学会秋季学術講演会
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[Presentation] Dual-Comb Biosensing for Rapid Detection of SARS-CoV-22022
Author(s)
S. Miyamura , R. Oe , T. Nakahara , S. Okada , T. Kajisa , S. Taue , Y. Tokizane , T. Minamikawa , T. Yano , K. Otsuka , A. Sakane , T. Sasaki , K. Yasutomo , T. Yasui
Organizer
Conference on Lasers and Electro-Optics 2022 (CLEO2022)
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