2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a support program for visiting nurses to support people with borderline personality disabilities in the community
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20K19106
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
佐々木 三和 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40450001)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 境界性パーソナリティ障害 / 地域 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度には、訪問看護師を対象に半構成的インタビュー調査を開始し、地域で生活するBPD者へどのような困難を抱えやすいのか、その実態(困難とニーズ)を明らかにする予定であったが、研究実施に遅延が生じた。 そのため、看護職の支援に限定せず、本研究のプログラム作成に関連する地域生活を送るBPD者は地域でどのような支援を受けているのか、文献検討を行った。調査対象は、BPD者への地域における支援に関する文献で2022年12月までに発行されたものとした。文献の検索には、医学中央雑誌Web版とCiNii Articlesを用い、キーワードを「境界性パーソナリティ障害 or 境界性人格障害」and「地域」and「支援」とした。抽出された文献の傾向について概観し、研究デザイン、対象者の特徴、支援者の職種や支援内容、得られた知見などの情報を整理した。 医中誌Web版、CiNii Articles による検索で重複を除くと合計37の文献が抽出された。その多くは解説・特集であり、内容を整理すると、BPDの理解と援助のあり方、症状に対する治療やその対応、家族心理教育の試み、また周産期メンタルヘルスケアの対象となるBPDの基本知識や養育の問題などであった。収集した文献は学術論文だけでなく、ハンドサーチも含めてできるだけ幅広く収集したが、BPD者への地域における支援に関する研究論文は限られており、事例研究は5件であった。 結果より、BPD者への地域における支援については研究が進められていないことが明らかになった。BPDは、他の複数の精神疾患と併発することが多く、フィールドによって病態が多様性をもつため、問題の現れ方も異なる。今後は、BPD者への地域における支援に関する実証的な研究を積み重ねていくことが課題であると考えられた。 上記の結果を踏まえた計画で倫理審査を受審中であり、実施できる状況にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画全般が新型コロナウィルスの影響により遅れている。研究者の所属の移動があり、エフォートの配分を変更せざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
移動先での必要な倫理審査を受審中であり、受理され次第、インタビューを開始する予定である。
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Causes of Carryover |
計画の遂行が遅延しており、インタビュー調査のための旅費や報償費、学会発表の費用がかからなかったため。今年度はインタビュー調査を実施予定であり、研究費の使用を計画的に行っていく。
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Research Products
(1 results)