2021 Fiscal Year Research-status Report
産科混合病棟に入院する産科以外の患者の看護の可視化:助産師の人員配置検討にむけて
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20K19171
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大滝 千文 京都大学, 医学研究科, 講師 (50454476)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護の可視化 / 助産師の行動計測 / 看護師の行動計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、産科混合病棟の産科以外の患者の看護を可視化し、分娩などの「産科患者」による「産科以外の患者」への影響(看護内容や看護時間の変化)を明らかにし、産科混合病棟の看護人員配置検討のための基礎的データを導き出すことである。 当初の計画の第一段階(2020年度)の目的は、産科混合病棟の産科以外の患者の看護を可視化であり、産科混合病棟を調査する計画であったが、covid-19により、病院内での調査ができなかった。産科混合病棟(1病棟)約50床に勤務する看護師・助産師約50人を調査する予定であった。 また、第二段階(2022年度)の目的は、産科以外の患者(外科や内科など)が該当診療科単科病棟で受けている看護を可視化であったが、covid-19により、病院内での調査ができなかった。外科系単科病棟(1病棟)、内科系単科病棟(1病棟)各病棟約50床に勤務する各病棟看護師数約30人を調査する予定であった。 covid-19流行のため、2年間にわたり病院内での計測実施ができなかった。今後のcovid-19流行状況をみて、2022年度は3つの病棟で助産師と看護師の看護を計測する予定である。 2021年度の成果は、本研究に助言いただく複数の専門領域の研究者とともに、オンラインシステムを用いて意見交換会・勉強会を実施した。特に、複数名の工学研究者から工学システムを利用した看護師の行動計測について助言をいただいた。covid-19流行しているなかで、どのような研究方法(システム)を利用し、看護師の行動計測を実施すればよいか検討している。 2022年度は、病棟での計測が実施できるよう準備を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年からのcovid-19流行により、病院内での調査が実施できなかった。本研究は、病棟に勤務する看護師と助産師を対象とした研究であり、病棟内の計測が必要である。しかし、病院では厳しい面会制限や病棟への立ち入りが制限されているため、研究協力の内諾を得ていた病院と研究計画を進めることができなかった。 今後のcovid-19感染状況によるが、2022年度は病院内での調査を開始する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年より流行しているcovid-19の状況をみながら、協力病院と調整をおこなっていく必要がある。病棟内の面会制限や立ち入り制限が緩和された場合、病院協力者(看護部長、看護師長)と病棟での看護師の行動計測にむけて具体的な日程調整を行っていく。 病院内での調査が許可された場合に調査を開始する。当初の調査方法ではなく、感染予防に配慮した調査方法を検討しながら、目的を達成できる方法を検討し実施する予定である。 病棟内での研究(調査)が許可される方法論を検討していく必要がある。
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Causes of Carryover |
covid-19流行により、病院内で看護師・助産師の行動計測が実施できなかったた。そのため、本研究の主な計測方法である情報通信機器を用いた計測を実施するために購入予定であったスマートフォン等を購入しなかったため、次年度使用額が生じた。 covid-19の状況により、2022年度は調査を実施する予定であり、計測に必要な機器類等を購入する予定である。 また、病院での計測が出来なかったため、調査施設への交通費が生じず、さらにオンライン学会になるなど、予定していた交通費が発生せず、次年度使用額が生じた。
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