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2020 Fiscal Year Research-status Report

学校現場での仮眠実践は,子どもの睡眠状況を改善させるか?

Research Project

Project/Area Number 20K19613
Research InstitutionTeikyo Heisei University

Principal Investigator

田邊 弘祐  帝京平成大学, 現代ライフ学部, 助教 (00847402)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords教育生理学 / 学校保健学 / 子ども / 仮眠 / 睡眠 / 生体リズム / 社会的時差ボケ / 実行機能
Outline of Annual Research Achievements

子どもの睡眠問題を指摘する報告は、古今を問わず枚挙にいとまがない。このような問題を解決すべく、昼休みの時間を活用し、短時間の仮眠を導入している学校も見受けられる。また、このような取り組みを長期的に実施することで、眠気の減少や就床・起床時刻が一定になる等の改善効果も認められている。しかしながら、これまでの研究では学校現場で行う仮眠の効果を質問紙から得られた回答を基に検討されたものがほとんどであることから、十分な科学的根拠が得られているとは言い難い状況にある。そこで本研究では、「子どもの睡眠に関わる諸問題を改善させる方法として、学校現場での仮眠実践が有効であるか否か」を明らかにする。仮眠の効果を生理学・生化学的な指標とともに検討することで、子どもの睡眠に関わる諸問題を改善させるための解決方策の確立を目指す。本研究の目的を達成するための具体的な研究課題は、(1)学校現場における仮眠実践の短期的な効果検証、(2)学校現場における仮眠実践の長期的な効果検証の2点である。
初年度である2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究協力の承諾を得ていた学校での予備調査が延期となった。今後も感染状況により、学校現場での調査が困難になる可能性も否定できない。そのため、当初計画していたクラス単位(仮眠をしないクラスと仮眠をするクラス)での比較から変更することを検討している。具体的には、中高一貫校の保健委員のみに対象を絞り、昼休みの時間に安静座位で過ごす条件(コントロール条件)と15分間の仮眠を行う条件(仮眠条件)における日中の眠気・疲労感等や実行機能の諸測定値を比較することによって、学校現場における仮眠実践の短期的な効果検証を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

事前に研究協力の承諾を得ていた学校での調査が新型コロナウイルス感染症の影響により、休校や分散登校、オンライン授業となってしまった。その後も感染状況が不安定な状態が続き、当初予定していた予備調査が延期となった。

Strategy for Future Research Activity

プロトコルには大きな変更はないものの、新型コロナウイルスの感染状況等を考慮し、研究対象者を変更する予定である。当初は、12時55分から13時10分までの間、安静座位で過ごす条件(コントロール条件:Aクラス)と15分間の仮眠を行う条件(仮眠条件:Bクラス)をクラス単位で設定する予定であった。これを中高一貫校に在籍するクラスの保健委員(学校全体で約50名)に絞り、本研究の目的を達成できるように遂行していく予定である。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響により、事前に研究協力の承諾を得ていた学校での調査が延期となった。そのため、計画されていた旅費や調査補助に必要な人件費等の支出が次年度に見送られた。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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