2023 Fiscal Year Research-status Report
Study on Factors and Effects of Digital Divide Among Elderly People in Social Cognitive Theory
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20K20136
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
竹村 朋子 立命館大学, 映像学部, 准教授 (70756147)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | デジタル・ディバイド / 質問票調査 / 高齢者 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
ICT(情報通信技術)の発展によって、高齢層と若年層の間で生まれたデジタル・ディバイド(デジタル格差)は、健康、社会的および経済的な格差の原因ともなり得ることから、重要な社会問題のひとつである。これまでのメディア利用行動研究では、ICTへのアクセスに関するディバイドが研究対象とされることが多く、アクセスのディバイドによって生まれるICTに関するスキルおよび能力のディバイド、さらにはICT利用による生活への影響のディバイドについては、ほとんど検証されていない。本研究では、デジタル・ディバイド解消対策を検討するために、以下の3つを研究課題の核心をなす学術的「問い」とした。 ① 高齢者は、ICTをどのように活用しているか ② 高齢者のデジタル・ディバイド、個人的要因、環境的要因はどのように関連しているか ③ 高齢者の3つのレベルのデジタル・ディバイドは、どのように関連しているか 今年度は、上記の3つの学術的「問い」について検証するために、質問票調査の準備を行なった。研究計画において計画していた研究1(高齢者のICT活用)、研究2(デジタル・ディバイド、個人的要因、環境的要因の関連性)および研究3(ICTへのアクセスのディバイド、ICTに関する能力およびスキルのディバイド、ICT利用による生活への影響のディバイドの3つのレベルにおけるデジタル・ディバイドの関連)についての質問票調査を行うにあたり、文献研究および調査票の作成を行なった。調査票については、プレ調査を実施した。加えて、デジタルメディアに関する最新の知見を得るために、Association for Education in Journalism and Mass Communication (AEJMC)のカンファレンスに参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、インタビュー調査の実施が遅れたことにより、全体の進捗自体が遅れた。また、現在所属している学部の役職に就いたことから、研究に避けるエフォートが減少したことも遅れの一因である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年であることから、プレ調査を実施している質問票調査を実施する。調査会社に調査票の配布を依頼し、集めたデータを用いて分析を行う。その結果を論文として公表する。本研究では、「社会的認知理論」からデジタル・ディバイドについて検証することを目的としているが、文献研究を行ったことで、他の理論を用いた方が適切に解釈できる可能性が浮上した。研究テーマに変更はないが、理論的背景として異なる理論を用いる可能性もある。とはいえ、テーマに変更はないため、より適切な解釈が可能となることが想定される。
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Causes of Carryover |
質問票調査を実施しなかったため。次年度、実施する。
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