2019 Fiscal Year Annual Research Report
文化-ジーン共進化説のミクロ的確認とネットワーク社会学的展開
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17H06193
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
桜井 芳生 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (50264396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤川 学 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (10273062)
尾上 正人 奈良大学, 社会学部, 教授 (90299248)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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Keywords | rs53576 / SNP / 遺伝子一塩基多型 / オキシトシン / ツイッター / テレビ / 支配 / 逆相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
個々人のもつセルトニントランスポーター遺伝子5-HTTLPR の多型(s(短)型とl(長)型)と個々人の社会行動性向のあいだにどのような関係があるのかを確かめる計画をたてた。しかし、セルトニントランスポーター遺伝子5-HTTLPR の多型(s(短)型とl(長)型)の解析には、看過しがたい問題点があることがわかった。そのため、われわれは、セルトニントランスポーター遺伝子5-HTTLPR の多型(s(短)型とl(長)型)の解析の試みと平行して、ニシナやヤマギシら(Nishina et al.)を参考に、オキシトシン受容体OXTR遺伝子の一塩基多型(SNP(スニップと読まれる) : Single Nucleotide Polymorphism)の 一つ 「rs53576」のタイプの解析をまずは目指した。SNP「rs53576」のタイプは、AAホモ、AGヘテロ、GGホモ、の三類型存在する。AAホモのヒトほど、Twitterを、する。AAホモの男性ほど、テレビをみない。AAホモの男性ほど、「人を支配するのと、支配されるのでは」、支配するほうになりがちである。AAホモの女性ほど、テレビをみる(男性と逆相関!)。以上の興味深い相関が見いだされた。ニシナ、タカギシ、Fermin,イノウエ‐ムラヤマ、タカハシ、サカガミ、ヤマギシたち(2018)が、重視した「信頼」「向社会性」への傾向と、G傾向とのあいだにとくに有意な相関がみいだされなかった。スマホアンケートによる質問紙法にすぎないが、われわれもニシナらにならって最後通牒ゲーム先手・同後手・独裁者ゲーム選択肢・一般的信頼、についてきいてみたが、とくにrs53576のタイプとの有意な相関はみいだせなかった。しかし、ニシナらの結果は事実であろうから、これはわれわれの実査のサンプルの少なさによるとかんがえられよう。あるいは「実報酬」のある経済実験ゲームと報酬のない質問紙との違いかもしれない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
セルトニントランスポーター遺伝子5-HTTLPR の多型の解読も順調である。オキシトシン受容体OXTR遺伝子の一塩基多型の解読はほぼ終了した。とくに後者と各個人の社会行動との相関につき、いままで知られていない相関関係が見いだされた。
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Strategy for Future Research Activity |
セルトニントランスポーター遺伝子5-HTTLPR の多型と各人の社会行動との相関分析をおこなう。ヴァソプレシン関与遺伝子の多型の解読をおこなう。オキシトシン受容体OXTR遺伝子の一塩基多型以外の一塩基多型の解読をおこなう。後二者と、社会行動との相関について分析をおこなう。
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Research Products
(4 results)