2017 Fiscal Year Annual Research Report
How fast can E. coli grow? - Investigating the efficiency limit of a proliferation system
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17H06254
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
北原 圭 北海道大学, 理学研究院, 特任助教 (30567855)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2023-03-31
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Keywords | バクテリア / 大腸菌 / 増殖 / 培地 / バイオテクノロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では大腸菌(MG1655)をモデル生物として用いている。初年度の研究として、大腸菌の増殖曲線(増殖速度)を精密に測定するための実験条件と測定手法を決定することから始め、そのための手法を確立した。様々な培地あるいは培養条件を用いたときの大腸菌の増殖曲線を正確に測定し、最も大腸菌が良好に増殖可能な培養条件を決定した。サプリメントとして各種化合物を用いた実験を行い、大腸菌の増殖を有意に向上させる物質の候補を発見した(この結果は、今後の研究で詳細を調べる予定である)。申請書前半に記載した実験に関しては現在実施中であり、良好な結果が得られ始めている。大腸菌株を他のものに変えた実験も計画中であり、その実験により再現性をチェックしたい。 研究を進めるにあたって、実験場所を確保を行った。実験の円滑な実施のため、インキュベーター付き振とう培養機、クリーンベンチおよびオートクレーブを新規に購入した。これらの機器は、現在有効活用されている。全体的には研究はよく進捗しており、次年度も順調にデータが得られることが期待される。 研究費に関しては、初年度ということもあり、前述の通りの予期せぬ出費が発生した。しかしながら、他の物品や試薬の使用量を抑制することにより、悪影響は最小限に抑えられたと考えている。 本研究はほぼ順調に進捗しているので、申請書記載の計画を大幅に変更することは行わない。次年度以降の研究体制については、学内外から研究協力者が参加する可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的には申請書に記載したとおりの実験項目を行い、期待した通りの結果が得られ始めている。実験装置を新規に購入した影響で、一部の実験計画(資金繰り)が滞る場面もあったが、遅延は最小限に抑えられている。
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Strategy for Future Research Activity |
前述の通り、本研究はほぼ順調に進捗しているので、申請書記載の計画を大幅に変更することは行わない。次年度以降の研究体制については、学内外から研究協力者が参加する可能性がある。
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