2021 Fiscal Year Research-status Report
社会関係資本を生かした学校づくり-「力のある学校」の視点から
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20K20517
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
志水 宏吉 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40196514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 瑛仁 大阪大学, 人間科学研究科, 講師 (30756028)
若槻 健 関西大学, 文学部, 教授 (40421276)
西 徳宏 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (50825627)
伊佐 夏実 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (80601038)
原田 琢也 金城学院大学, 人間科学部, 教授 (10707665)
新谷 龍太朗 平安女学院大学, 子ども教育学部, 准教授 (10783003)
鈴木 勇 大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (90452383)
濱元 伸彦 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (10770711)
佐古 清 京都教育大学, 大学院連合教職実践研究科, 教授 (20883375)
数実 浩佑 宝塚大学, 東京メディア芸術学部, 講師 (60908622)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Keywords | 社会関係資本 / 学力 / 非認知能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同プロジェクトは、事例班と統計班の2チームに分かれて活動している。 まず事例班については、近畿圏の5公立中学校における参与観察調査を開始した。大学教員と院生がペアになり、各校を担当。定期的に訪問し(月1程度)、社会関係資本を生かした学校づくりの現状のフォローと今後の進展に向けてのコンサルテーションを行っている。なお、社会関係資本(SC)については、「子ども間SC」「家族間SC」「教師子どもSC」「学級SC」「地域子どもSC」という5つのカテゴリーをつくって計測を試みている。 統計班においては、昨年度のパイロット調査を土台として、今年度、京都府城陽市と山形県酒田市の全小・中学校を対象とした質問紙調査を実施した。児童生徒対象の自記式アンケート調査で、学校生活、社会関係資本、非認知能力等にかかわる項目を調査している。 今年度前半に統計的分析を行い、調査結果を各学校に個票の形でフィードバックをするほか、教師を対象とする報告会を両市において実施する予定である。また調査を通じて明らかになった新たな知見は、事例班が対象とする5校における教育実践へのフィードバックを試みようと考えている。 本プロジェクトは4年間継続するものであり、今年度で2年を終え、ちょうど折り返し点に立ったところである。コロナ禍で実施が危ぶまれた部分もあったが、下に述べるように何とか計画通りの進行を実現することができて、メンバー一同喜んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一に、5校における参与観察を中心とするアクションリサーチが順調に進んでいること。 第二に、予定されていた大規模質問紙調査を城陽市・酒田市の学校を対象に実施てきたこと。
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Strategy for Future Research Activity |
1)参与観察調査は、今年度(2年目),来年度(3年目)として継続し、来年度の最後に包括的な報告書を作成する予定である。 2)質問紙調査については、今年度に分析を重ね、年度末に報告書を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響によって現地調査旅費およびそれにかかわる人件費が見積もりより大幅に少なくなったために、次年度使用額が大幅に増えた。今年は、調査地に赴むいて行く活動を大幅に増やし、計画に見合った支出を行う予定である。
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