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2020 Fiscal Year Research-status Report

グリーンインフラを用いた雨水管理による都市の防災機能強化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20K21030
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

永瀬 彩子  千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (80544535)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ルプレヒト クリストフ  総合地球環境学研究所, 研究部, 上級研究員 (90783895)
Project Period (FY) 2020-07-30 – 2023-03-31
Keywords都市洪水
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は、下記の研究を行った。
(1) GIの環境改善効果(汚染物質除去・雨水流出削減・雨水流出遅延)の可視化:千葉大学西千葉キャンパス内の屋上において、ココピートともみ殻燻炭をそれぞれ屋上緑化土壌に配合を変えて混合(50%,25%,10%,0%)し、シバをコンテナに植栽した。コンテナを通過した後の雨水を採取し、雨水量の削減、雨水の改善、特に汚染物質の除去能力、時間系列に伴う水質改善について調査を行っている。本実験は、2021年1月より開始し、2021年12月まで行う予定である。

(2)GIを普及するための政策:日本において、雨水対策を目的としたGIはまだ普及に至っていない。ここでは、GIを普及するために障害となっている事柄をインタビュー調査により明らかにするための予備調査を行った。グリーンインフラ・ネットワーク・ジャパン全国大会(GIJ2020)」への参加および市役所や有識者への質問により、質問事項をまとめた。また、新しい都市計画、特にスーパーシティにGIをどのように取り入れていくのかを調査する。最近質的研究でよく使われているSCAT (Steps for Coding and Theorization)を用いて分析を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究開始当初は、コロナウィルス感染拡大防止のためにインタビューのための訪問などが難しかった。

Strategy for Future Research Activity

2021年度は昨年度の研究を続けるとともに、下記研究に取り組む。
都市緑地の有する雨水削減機能の可視化:千葉市内の街区レベルおよび都市レベルにおい
て、都市緑地の有する雨水浸透機能と内水氾濫抑制効果を検証することを目的として、を参考にして、緑地現況、緑地減少シナリオ、GIによる緑地創出シナリオの事例を想定し、内外水複合氾濫モデル(InfoWorks ICM)を用いたシミュレーション解析を行う(飯田ら, 2015)。また、気候変動に対応するため、100年に1度と呼ばれているような豪雨に対して、現状の緑地および今後GIが普及した場合、どのような雨水削減効果が期待されるのか調査を行う。マップを参照して区分けを行い、ゲリラ豪雨対策として、GIを優先的に配置するべき場所や必要な面積を明らかにする。さらに、近年発生した水害に対して、現状の緑地がどれぐらい雨水削減に寄与したのか分析を行う。

Causes of Carryover

コロナウィルスの関係で学会などが中止になり、出張ができなかった。また、大人数を伴った作業ができなかったため、謝金が支払われなかった。2021年度は、出張が可能になったら積極的に発表を行う。もし、人の移動が難しい場合には、分析のサンプル数を増やし、分析の費用に充てる予定である。

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Published: 2021-12-27  

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