2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a Block-type Programming Environment to Support Collaborative Learning Using One Person's Computer or Tablet
Project/Area Number |
20K22187
|
Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
福井 昌則 兵庫教育大学, 教員養成・研修高度化センター, 特命助教 (10599765)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
Keywords | 学習支援システム / 協働学習 / 協調学習 / プログラミング教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,申請課題に掲げたシステムを予定通り完成させることができた.そのシステムでは,Scratchのようなブロックを操作してwebサイトを作成できるとともに,同じプロジェクトにログインした学習者が同時に同じプロジェクト内のブロックを操作することができる. そのシステムを用い,試行的な実践を1回対面,3回オンラインで実施した.その中でシステムのユーザビリティについてのコメントなどを得ることができ,システムの改善を行うことができた.そして,システム開発に関する内容について,国際学会発表(査読あり)で2回発表,国内学会発表で1回発表を行った[1,2,3].申請時点では,令和2年度の課題は,協働学習を支援するブロック型プログラミング学習環境の設計・開発であったが,次年度分の課題についても部分的に取り組むことができた.
[1] Fukui et al., Development of a Block Programming Environment that Enables the Creation of Web Contents using HTML and JavaScript, The International Conference on Technology Education in the Asia-Pacific Region 2021. [2] Fukui et al., Development of a Visual Programming Environment that Enables Simultaneous Editing to Promote Collaborative Learning, Business Innovation and Engineering Conference. [3] 萩倉・福井他,協働学習を促進する同時編集機能を実装したブロックプログラミング環境の開発, 第63回日本産業技術教育学会全国大会, 2020.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
協働的・協調的にブロックプログラミングを行うことができるシステムはすでに開発が完了しており,試行的な実践も2回実施した.また,本システムの一部分については県のプログラミング推進事業の資料にも掲載されることとなり,現場からの支持も得ることができた. これらの結果を踏まえて,実践授業を行い,その結果を評価することで本研究は完了となるが,その前段階まで現時点で進めることができている.よって本研究は試行的実践も行っていることを鑑みれば,当初の計画以上に進展していると言える.
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度の課題である,「開発したシステムを用いた複数の学校における試行的実践」を実現するために,評価方法について検討を行なった上で実践を行う.具体的な項目として,長濱ら(2009)の協同作業認識尺度や,梅本ら(2018)の協同学習における動機づけ調整方略尺度などを用いて共同学習・協働学習について評価する.また,平山ら(2010)の批判的思考尺度や繁桝ら(1993)の創造的態度尺度などとの関連性についても検討する. また,小学生,中学生,高校生,大学生対象に実践を行い,学習効果の差異も合わせて検討することを目指す.
|
Causes of Carryover |
コロナ禍により,国際学会での発表が軒並みキャンセルとなったため,次年度使用額が生じた.次年度使用額として繰り越した分は,研究に必要な機器の購入,および国際学会での渡航費に使用する予定である.
|
Research Products
(4 results)