2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of Self-Care Support Tool with Interactive System
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20K22287
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
高木 源 東北福祉大学, 総合福祉学部, 助教 (20880545)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | セルフケア / 解決志向アプローチ / 目標 / 機械学習 / 深層学習 / 自然言語処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度では、目標の具体性および現実性について機械的に判定する分類器を改良し、2020年度で精度が具体性で73.33%、現実性で64.29%であったのに対して、2021年度では具体性で84.37%、現実性で76.25%と改善した。この研究について、論文が掲載された。また、開発された分類器を解決志向アプローチのセルフケア支援ツールを組み込む形で双方向型のツールを開発した。加えて、目標に関する調査のデータ分析により、解決構築の能力が高い人ほど、より具体的で現実的な目標を設定することを確認した。また、家族、仕事、自己の領域で、より具体的で現実的な目標を持っている人ほど、家族満足度が高く、職場不適応やストレス反応も低いことが示された。この研究については、論文を投稿し、査読を受けている。その他、解決志向アプローチについて、従来は近い未来の解決像を明確化する技法の効果について多くの検討がなされてきたが、より遠い未来の解決像を明確化する技法の効果を検討した。その結果、遠い未来の解決像を明確化することにより、時間を大切にしようとする姿勢が高まることが示された。この研究について、論文を投稿し、査読中である。以上の研究を通じて、具体的で現実的な目標を設定することの重要性を示し、解決志向アプローチの技法についてより詳細な検討を行い、目標の分類器の精度を高め、双方向型のツールを開発した。その一方で、新たに開発された解決志向アプローチに基づくセルフケア支援ツールの効果については、未検討の課題となっているため、効果研究を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解決志向アプローチに基づく双方向型のセルフケア支援ツールについて、技術的な問題から、開発に時間を要し、当初予定では効果を検討する予定であったが、年度内の実施が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
解決志向アプローチに基づく双方向型のセルフケア支援ツールと一方向型のセルフケア支援ツールを用意し、それぞれの効果を比較検討する。
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Causes of Carryover |
解決志向アプローチに基づく双方向型のセルフケア支援ツールを開発において、技術的な問題から時間を要し、効果研究を実施することが困難であったため、次年度において調査実施を行うために研究費を使用する必要が生じた。また、2021年度中の掲載を目指して投稿した論文が、2021年度中に採択とならなかったものの、2022年度において採択される可能性が高いため、次年度において研究費を使用する必要が生じた。なお、2021年度においては国際学会への参加を予定していたが、コロナ禍の影響により延期となり、2022年度でのオンラインでの開催を予定している。そのため、旅費が不要となったが、セルフケア支援ツールの開発において、当初予定よりも多くの費用が必要となったため、ツール開発の費用として用いた。
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Research Products
(2 results)