2020 Fiscal Year Research-status Report
Carboxylesterase 1を標的とした新規腎脂質代謝改善薬の探索
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20K22921
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
菅原 翔 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (80880682)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | Carboxylesterase 1 |
Outline of Annual Research Achievements |
①種々の病態モデルマウス腎におけるCES1の発現確認。 腎障害をきたす種々の病態モデル(虚血再灌流モデル、片側尿管閉塞(UUO)モデル、高脂肪食(HFD)負荷モデル、1型糖尿病モデルを作製し、それぞれの腎におけるCES1の発現を確認し、HFDモデルにおいてはCES1の発現が上昇し、HFD+虚血モデルにおいては発現が低下していることを確認した。 ②CES1過剰発現培養近位尿細管細胞の作製と脂肪酸共培養 ヒト腎近位尿細管細胞株にプラスミドDNAトランスフェクションによりCES1を過剰発現させパルミチン酸、オレイン酸との共培養を行い、脂肪酸負荷時の細胞障害性を観察する。結果、CES1過剰発現細胞において脂肪酸負荷による細胞障害性の改善は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細胞実験においてCES1過剰発現細胞でCES1の組織保護効果が確認できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
CESには臓器分布や基質特異性の異なる複数のアイソザイムが存在する。CES1ファミリーの中で、腎に分布するアイソザイムを中心にプラスミドベクターを作製し、細胞保護効果を再確認する。
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