2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20K23083
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
木戸 理恵 徳島大学, 病院, 助教 (60876027)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | Lipocaln2 / 抗菌ペプチド / 好中球 / 繊維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Lipocalin2(LCN2)のreceptorである24p3Rは, 好中球様細胞(分化HL-60)ではLongとShortの両方発現しており, ヒト歯肉繊維芽細胞(CRL-2014)とヒト歯根膜繊維芽細胞(HPdLF)ではLongのみ発現していることをWBにて明らかとした. そこで,分化HL-60, CRL-2014, HPdLFに対するLCN2の遺伝子発現の影響またその作用を調べることとした.CRL-2014細胞およびHPdLF細胞にrecombinant LCN2を作用させ遺伝子発現やタンパク発現の変化を調べた.またHPdFL細胞にLPSを添加することで,上昇した炎症性サイトカイン発現に対するrLCN2の作用について検討を行った.その結果,分化HL-60やCRL-2014, HPdLFにricombinant LCN2を作用させても,IL-6やIL-34,PRAP-1の遺伝子発現に変化は認められなかった. また,E-coli LPSをHPdLFに作用させることでIL-6やIL-8の発現の上昇が認められたが,その発現上昇に対してrecombinant LCN2は影響を与えなかった. そこで,LCN2のHL-60に対する遺伝子発現への影響をさらに詳しく調べるため,ricombinant LCN2をHL-60に作用させ,マイクロアレイを用いて検討を行った.その結果,ricombinant LCN2の添加によりAldolase C(ALDOC),CCL-1(Chemokine ligand 1),Adrenomedullin(ADM)の発現の上昇が認められ,Nuclear Enriched Abundant Transcript 1(NEAT-1)の発現の減少が認められた.またALDOCとADMに関してはWBを行い,Lipocalin2添加群にて発現が上昇傾向にあることを確認した.
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Research Products
(2 results)