2023 Fiscal Year Research-status Report
Japan-France joint research on the origin of Martian moons
Project/Area Number |
20KK0080
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
玄田 英典 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (90456260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 智樹 東北大学, 理学研究科, 教授 (20260721)
兵頭 龍樹 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 国際トップヤングフェロー (20814693)
黒川 宏之 東京工業大学, 地球生命研究所, 特任准教授 (80713643)
臼井 寛裕 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (60636471)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2026-03-31
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Keywords | 衝突説 / 捕獲説 / 火星隕石 / フォボス / ディモス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、火星衛星の起源と形成過程の解明を目指した日仏共同研究体制の構築と強化を行うことを目的としている。この目的を達成するためには、これまで独立的に行われてきた理論研究、再現実験、物質分析、観測の融合研究を行い、研究代表者と分担者が年に1回程度1ヶ月間渡仏し、パリ地球物理研究所とパリ天文台にて、それぞれ、火星衛星の起源に関する理論研究と、火星衛星のスペクトルに関する分析と観測を行う必要がある。 本年度においては、兵頭(分担)が渡仏しパリ地球物理研究所にて理論研究に関する議論を行ってきた。また、MMX搭載の近赤外スペ クトル装置MIRSのPIであるBarucci(パリ天文台・フランス)と主要フランスメンバーが、MMXサイエンス会議出席のため来日し、そこで研究実施状況の確認、研究内容の議論、今後の研究計画を密に練ることができた。また、観測装置を用いた火星衛星の起源を区別するための予備的研究を行い、論文を1編出版した。理論研究においては、玄田(代表)、兵頭(分担)、黒川(分担)が、Charnoz(パリ地球物理研究所・フランス)と共同で、巨大衝突説・捕獲説の両説において研究を進めており、火星衛星の起源に関する論文を1編出版した。また、実験研究においては、火星模擬物質の作成を、中村(分担)が中心となって進めている。火星隕石の分析に関しては、臼井(分担者)が中心となって行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フランスチームと対面にて研究の議論を行えたこと、また、月一程度、定期的にオンラインにて研究の進捗状況を確認できていることから概ね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り実施する。
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Causes of Carryover |
コロナ期間中に渡仏することが難しかった旅費が繰り越されてきたため。翌年度以降に渡仏期間を長くすることを計画している。
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