2020 Fiscal Year Research-status Report
新興感染症パンデミック予防に向けたタイ国における未知病原体の潜在的蔓延状況調査
Project/Area Number |
20KK0199
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大道寺 智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80432433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 敬介 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50790713)
村越 ふみ 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20759906)
萩原 克郎 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (50295896)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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Keywords | 新興感染症 / 国際感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、タイ山間部において蔓延している病原体をヒト、野生動物、媒介節足動物から網羅的に同定することで、今後流行を起こす可能性がある未知病原体を検出することである。国際研究グループ(タイ)との連携により実施する。 2020年度は初年度であり、半年のみの期間であった。新型コロナウイルスの影響で予定していた渡航ができなくなったため国内での活動を余儀なくされた。そのため本年度はタイの病原体の検出に先立ち、病原体検出系の検討を行った。節足動物(蚊、ダニ)から効率的に核酸抽出するための検体処理方法を検討し、さらにそれらを用いて、節足動物が保有しているウイルス、細菌遺伝子を広く検出するための手法を検討した。一方で、節足動物からウイルスを分離する方法を確立するため、昆虫由来培養細胞を用いてウイルス分離やウイルス感染価の測定方法についても検討を行った。また動物由来糞便についても同様に、検体処理、核酸抽出方法の検討を行い、糞便中に含まれる寄生虫(原虫)の遺伝子検出方法について検討、改良を行った。今後も海外渡航が可能になるまでの間は、引き続き病原体検出系の改良を行うとともに、国内で採取した検体を用いて実際に病原体の検出を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国内外の新型コロナウイルスの感染状況からして、現時点においてすぐに渡航できる状況になく、タイ訪問が実現していないことが主たる理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染状況をみながら、渡航可能となった時点でタイ訪問を予定しているが、それまでの期間は国内で実施可能な実験を行うこととする。具体的には、これまで行ってきた検体からの効率的な核酸抽出法の改良に加え、これから気温が上昇するのにあわせて、節足動物(蚊、ダニ)の採取方法を確立することとする。
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Causes of Carryover |
(理由)新型コロナウイルスの影響で予定していた海外渡航ができなくなったために渡航費が消費できず、次年度使用額が生じた。 (使用計画) 上記で生じた額は次年度の研究遂行のための費用として使用予定である。
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