2009 Fiscal Year Annual Research Report
牧畜文化解析によるアフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明とその現代的動態の研究
Project/Area Number |
21221011
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
嶋田 義仁 Nagoya University, 大学院・文学研究科, 教授 (20170954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 隆 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (00215633)
鷹木 恵子 桜美林大学, 人文学系, 教授 (60211330)
今村 薫 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (40288444)
大野 旭 静岡大学, 人文学部, 教授 (40278651)
星野 仏方 酪農学園大学, 環境システム学部, 教授 (80438366)
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Keywords | アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明 / 牧畜文化 / 乾燥地 / サハラ / アフリカ / モンゴル / 文化人類学 / 文明 |
Research Abstract |
本研究は、アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明を牧畜文化の4類型に注目して、その内的構造と歴史変化を明らかにすることを目的とする。そのために以下5項目の研究計画を実施した。 (1)海外研究協力者4名をふくめた全体集会が3回名古屋大学で開催された。その結果、「アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明」という新文明概念がアフロ・ユーラシア内陸乾燥地域の研究者に広く共有されることになった。その内的多様性が同時に確認され、この詳細を明らかにすることが、今後の研究課題となった。全体集会には、予定の海外研究者以外に、フィンランド大学、イリノイ大学、中国中央民族大学、モンゴルのウランバートル大学の研究者が参加し、海外研究者が参加しやすい海外研究集会開催はかるべしという提案もあり、国際学会への反響が大きかった。 (2)4類型地域対象に、のべ18回に及ぶ海外調査が行われ、地域別専門別に研究プロジェクト発展させるという第3の研究項目の計画もすすんだ。 (4)(5)研究成果の公表に関しては、現在国際的な編集委員会を組織して準備中である。しかし、中国昆明で開催された第16回国際人類学・民族学学術大会に、嶋田を座長として、Afro・Eurasian Inner Dry land Civilizationの名前で、9名のプロジェクトメンバー(4名は海外研究協力者)によるパネル発表を開催できた。研究成果はこのほか、今村編集責任の『文化人類学』誌の「人類史再構築特集」(嶋田は「アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明の4類型」を寄稿)、池谷和信編著『地球環境史からの問い』(嶋田、縄田寄稿)(岩波書店)、楊海英『墓標なき草原』上下(岩波書店)、布仁青格勒『『オルドス民謡(グル・ドー)について初期探索』(蒙古語)』(モンゴル教育出版社)、縄田、鷹木、石山、児玉らによる『沙漠辞典』(丸善)などの、著作によっても公表された。
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Research Products
(87 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
児玉香菜子
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Journal Title
『開発と先住民』(第6章 定住モンゴル牧畜民の砂漠化対策-中国内モンゴル自治区オルドス市ウーシン旗の事例から」担当)(岸上伸啓編)(明石書店)
Pages: 137-155
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[Journal Article]2009
Author(s)
児玉香菜子・小長谷有紀
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Journal Title
『中国北方地区的経済発展与環境保護』(「退牧還草政策の生態的、経済的、文化的考察-ウラト地域の事例から」担当)(双喜編)(内蒙古科学技術出版社)
Pages: 60-72
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