2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21226021
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高瀬 雄一 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70292828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江尻 晶 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (30249966)
永島 芳彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (90390632)
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Keywords | プラズマ・核融合 / 球状トカマク / 高周波 / 電流駆動 / 自己組織化 |
Research Abstract |
200MHzの電磁波の真空波長は1.5mと長いため、TST-2では導波管アレイアンテナで低域混成波(LHW)を直接励起することはできないので、周波数21MHzの高次高調速波(HHFW)を励起するために用いていた2ストラップ型ループアンテナを用いて実験を行った。このアンテナは方向性をもたない定在波を励起する。波動伝搬領域を確保するため、トロイダル磁場を0.3Tまで増強し、RFプローブ等の波動計測信号を処理するため、高周波(RF)信号の振幅・位相測定ユニットおよび高速オシロスコープを導入した。RFによるプラズマ電流立ち上げ時には、開いた磁場配位から閉じた磁気面を持つST配位が自発的に形成される。干渉計を多チャンネル化し、この過程に伴う密度分布の変化を計測した。以前行った21MHzのHHFW実験で得られた、多チャンネル磁気計測によるRF磁場分布・偏波・波数測定、反射計による局所RF電場の評価、静電プローブによる密度・ポテンシャル揺動計測等の種々のRF波動測定データに相関法等を適用し、より詳細に解析した結果、有意な三波結合が観測され、低周波モードは入射されたポンプ波とパラメトリック不安定性により励起された低域サイドバンド波のビートで駆動されていることが明らかとなった。UTSTでは、真空容器外に配置された上限2対のコイルが作る磁気中性点付近に2個のSTプラズマを中心ソレノイドを用いず生成し、軸対称合体させ、高ベータSTプラズマを生成することに成功している。プラズマ中に挿入した磁気プローブアレイを用いて、HHFWの振幅分布、位相分布を計測した。波の振幅変調に伴う時間遅れの解析より、UTSTプラズマによるHHFWの吸収は弱く、トロイダル方向に何周も周回していることがわかった。
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Research Products
(19 results)