2009 Fiscal Year Annual Research Report
省エネルギーと個人の適応能力に配慮した住まいの最適空調環境に関する研究
Project/Area Number |
21240067
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
磯田 則生 Nara Women's University, 大学院・人間文化研究科, 教授 (60016871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 博子 奈良女子大学, 生活環境学部, 准教授 (90186437)
都築 和代 独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門, グループ長 (70222221)
東 実千代 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (10314527)
光田 恵 大同大学, 工学部, 准教授 (40308812)
佐々 尚美 武庫川女子大学, 生活環境学部, 講師 (50379525)
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Keywords | 温熱環境 / 空気環境 / 住宅 / 実測調査 / 人工気候室実験 / 温熱的快適性 / 居住者 / 個人差 |
Research Abstract |
調査・実験実施に関する打ち合わせ等を行い、初年度調査・実験を実施した。 住居の実測調査:関西地区で20軒程度の戸建て住宅において、夏期・冬期において、居間、寝室、脱衣室、トイレ等の多室で温熱環境実測調査と居住者アンケート調査を行い、部屋による室温差が大きいことを確認した。室内空気環境に関するアンケート調査では、居間・台所・トイレ・浴室・脱衣室では全体の7割で窓を「よく開ける」、換気扇が設置されている場合、5~8割が「よく使用する」と回答していたが、臭気強度は、台所での加熱調理時に臭気強度が最も高く、居間や寝室は臭気強度1以下と低かった。また、大学生を対象として、夏期睡眠時のエアコン使用状況や生活習慣が睡眠の質に関するアンケート調査で問題点を抽出した。また、室内空気測定と居住者の自覚症状に関する学生寮でのアンケート調査では、内装仕様や家具占有率、居室の換気(窓開放・換気扇使用)状況は室内空気の質および自覚症状申告率に影響を与えていた。 山形県山形市を中心とした寒冷地域を対象として、要支援・軽度の要介護認定を受けた高齢者が居住する住宅において、内窓設置等による窓の断熱改修が、室内の温熱環境や熱的快適性、高齢者の生活行動や歩行能力にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることを目的として、温熱環境の実測、アンケート調査ならびに歩行実験を実施した。 個人差に関する実験:健康な女子大生を対象に快適な気温の個人差や許容できる気温を検討する人工気候室実験と省エネや生活習慣に関するアンケート調査を実施した。その結果、現在設定している室温より高めでも快適を得られる事と体質により設定気温を変える事が示唆された。また、大学生男女各100名において、非冷房室から冷房室への移動時の温冷感、皮膚温等の計測実験を行い、女性の方が着衣量は多いが、より末梢部皮膚温が下がり易く寒い側の温冷感を申告した。
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Research Products
(7 results)