2010 Fiscal Year Annual Research Report
パンデミック予防のための鳥追跡を目的としたICT技術の統合開発研究
Project/Area Number |
21241042
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中島 功 東海大学, 医学部, 教授 (00183509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪口 貞樹 東海大学, 医学部, 教授 (60160008)
木ノ上 高章 東海大学, 医学部, 准教授 (30234313)
片山 正昭 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (60185816)
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Keywords | 鳥インフルエンザ / パケット通信 / ネットワーク トポロジー / マイクロ波追尾技術 / H5N1 / 鳥標識 / パンデミック / 縄文時代 |
Research Abstract |
1.目的 鳥インフルエンザ(H5N1)の予防のためキャリアと疑われる渡り鳥(本研究ではオオハクチョウ)の位置(GPSデータ)や羽ばたきデータをパケット通信で中継伝送し、鳥情報システムを構築する。 2.研究成果 (1)追尾装置の試作 鳥のトランスポンダーから発信される弱い2.4GHz帯ビーコン波を四分検出器にて検出するため、独立した受信機(含む受信電力計測)を4系統製作し、この受信電力の比較で、パラボラアンテナの方位・仰角を制御する装置を開発した。 (2)野外実験マイクロ波実験 電波測定車両と2.4GHzパケット端末との野外実験を富山県高岡市小矢部川河川敷で行なった。また富山湾でのマイクロ波伝播実験結果(フェージングデータ)と2.4GHzマルチパス シミュレーターとの比較実験を行なった。 (3)現地調査 インドネシア:鳥インフルエンザ患者が多いインドネシアの現地調査を行い、現地の衛生状況、患者診察のプロセス(含患者の転院経路)を見学した。見聞したデータより疫学的な検討を行なった。カムチャッカ:渡り鳥の専門家が同行し、日本で越冬する渡り鳥の繁殖地の状況を視察した。ことに水禽はキャリアである可能性が高く、渡りの集合地点に集まり、日本に向けて集団で飛行するので、この集合地点での感染の可能性も検討する必要がある。(4)専門家会議 疫学的な手法で過去の季節性インフルエンザ、および新型インフルエンザの感染データ(人口・広がり速度)よりパンデミックのシミュレーションを数理的に行った。また縄文時代の東北地方における急激な人口減少と白鳥伝説に関する因果関係を分析した。(5)成果発表 研究の成果を内外の学会(IEEE TENCON)、雑誌に発表した。
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Research Products
(4 results)