2011 Fiscal Year Annual Research Report
東西文化の地場―日本近代建築・デザイン・工芸の脱―、超―領域的作用史の基盤研究
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21242005
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Research Institution | The National Museum of Modern Art,Kyoto |
Principal Investigator |
山野 英嗣 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 課長 (10280603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 正明 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 館長 (00113423)
池田 祐子 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究員 (50270492)
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
前田 富士男 中部大学, 人文学部, 教授 (90118836)
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Keywords | 工芸 / 建築 / デザイン / 近代工芸概念 / 日本と西洋 |
Research Abstract |
研究の最終年度を翌年にひかえ、「研究の足場」をかためる意味で、平成22度に続いてシンポジウム「『織』を極める人間国宝北村武資展記念シンポジウム『伝統を考える』」を開催した(10月22日、於京都国立近代美術館)。このシンポジウムでは、本研究課題前研究代表者・岩城見一(前京都国立近代美術館長)をはじめ、重要無形文化財保持者の北村武資ほか3名と研究分担者の京都国立近代美術館研究員・松原龍一をパネラーに、工芸の分野を中心に「東西文化の磁場」の研究領域の一端について討議したものである。 さらに研究分担者の研究成果の発表の場として、今年度も引き続いて京都国立近代美術館研究論集『CROSS SECTIONS』第4号(2012年2月発行)に、研究代表者・山野英嗣をはじめ、研究分担者のうちから河本信治、中川克志、牧口千夏、池田祐子が論考を寄せるとともに、平成22年度にパリの日本文化会館で開催したシンポジウム「東西文化の磁場」についても、「特集」としてその発表・討議内容を掲載した。 この「特集」では、本研究課題の研究分担者のうちから、山野英嗣、尾崎正明、松原龍一、稲賀繁美、出川哲朗、加藤哲弘が発表論考を寄せた。 本研究課題では、毎年研究成果の一部を、研究代表者が所属する美術館の研究論集などを活用して公表するように努めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで3カ年の研究実績から明らかなように、研究分担者それぞれが当該年度において研究成果を発表し、研究代表者が所蔵する京都国立近代美術館が発行する研究論集『CROSS SECTIONS』において、毎年開催した本研究課題の国際シンポジウムの報告、並びに発表内容を掲載するとともに、同誌を当該年度における研究成果発表の場として活用してきた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度が本研究課題の最終年度にあたるため、これまでの研究を総括し、ジャシルを超えた特色ある研究を進めてきたその結果をより開かれたかたちで公表できるよう、論文集の作成を計画している。
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Research Products
(44 results)