2011 Fiscal Year Annual Research Report
スペンサーコレクション絵入り本解題目録作成のための総合的調査研究
Project/Area Number |
21242007
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
小林 健二 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (70141992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 真麻理 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (50280532)
山下 則子 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (40311162)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (40162953)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (60105567)
寺島 恒世 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (80143080)
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Keywords | 室町後期文学 / 江戸前期文学 / 絵巻 / 奈良絵本 / 絵入り版本 / 在外文学資料 / アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
本研究は、ニューヨーク公共図書館のスペンサーコレクションに所蔵される絵入り写本、すなわち、絵巻・絵本類を総合的に調査研究し、最終的に解題目録を作成することを目的とする。 平成23年度は、前年度に引き続き、研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者の共同研究参加者を、調査対象によって班分し、絵入り本資料の調査に当たった。具体的な調査方法は、ニューヨーク公共図書館の閲覧室が手狭であることもあって、それぞれの班が3人~4人のチームを組んで平成23年の7月から24年の3月にかけてニューヨークに出張し、同図書館の許可を得て調査対象のデジタル・カメラでの簡易撮影を行い、平行して調査カードで書誌データを取った。帰国後に、研究支援者を使用して調査済み書誌カードの整理と、撮影した写真データの点検整理を行い、その上で国内の資料と比較照合し、解題目録の基礎作業に当たった。さらに、調査対象の中から希少性の高いもの、研究の必要のあるものについては、各専門分野の研究分担者、連携研究者、研究協力者がワーキング・グループを作って資料的価値を検討し、解題作業に備えた。 また、平成23年5月と平成24年1月に国文学研究資料館において研究会を開催した。そこでは、調査した資料についての研究報告を行い、その内容について全体で検討した。その他に、各研究者が積極的に、このテーマに関した研究成果を、学会や学会誌などで報告し発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ニューヨーク公共図書館スペンサーコレクション蔵の絵入り本資料調査は予定通りに進み、残りは20点ばかりとなった。調査カードから書誌情報を中心としたデータの入力作業も、ファイルメーカーを用いて順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
調査は予定通りに進捗し、調査データの入力も進んでいるが、再調査が必要な資料も出てきた。複数のメンバーによる共同調査のため、データの記入が一様ではない事項が多少みられるので、メンバーに調査項目や内容について再確認させるとともに、今後は調査済みの資料について再調査をしていくことを考えている。
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Research Products
(16 results)