2009 Fiscal Year Annual Research Report
外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化プロセスの解明
Project/Area Number |
21242013
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
横川 博一 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (50340427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定藤 規弘 自然科学研究機構, 生理学研究所・大脳皮質機能研究系, 教授 (00273003)
吉田 晴世 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40210710)
原田 康也 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80189711)
田邊 宏樹 自然科学研究機構, 生理学研究所・大脳皮質機能研究系, 助教 (20414021)
林 良子 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20347785)
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Keywords | 外国語運用能力 / 語彙処理 / 統語処理 / 下位範疇化情報 / 統語的プライミング / 模倣・反復 / fMRI / 自動化 |
Research Abstract |
本研究は,外国語学習者.(とりわけ日本人英語学習者)を対象として,外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化(automatization)のプロセスを,□心理言語学的行動実験,□機能的MRIや脳波計を中心とした神経科学的脳科学実験,□第二言語習得理論に基づぐ言語教育科学的学習実験の3つのレベルにおいて解明しようとするものである.今回の申請では,次のような最終目標を掲げて,理論的・実証的に研究を展開している:(1)語彙処理の自動化プロセスの解明:語彙処理において語の音韻・形態・意味情報はどのようなメカニズムで処理されるのか.(2)言語理解・産出における自動化プロセスの解明:文や文章の理解・産出において,外国語学習者は,音韻・形態・統語・意味処理および推論はどのようなメカニズムで行われるのか.(3)言語情報処理の自動化プロセスは,外国語学習者の熟達化に伴って,経時的にどのように変化するのか. 今年度は,先行研究のレビューを踏また実験計画の策定を行い,これまで研究代表者および研究分担者が蓄積してきた研究および文献情報に加えて,各分野の学術論文・データ・ベース等を活用し,すでに検討を開始している実験プロジェクトについて,さらに検討を行った。また,(1)非母国語(無意味語)を用いた模倣および繰り返し学習の神経基盤の解明,非母国語の模倣および繰り返し学習,形態・音声と意味の対応が脳活動及び学習に及ぼす影響に関する実験,(2)外国語学習者の言語理解における統語処理に関する心理言語学実験,(3)外国語学習者の言語産出における統語表象に関する心理言語学統語プライミング実験などを実施した。
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Research Products
(35 results)