2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ・地中海世界における異宗教・異宗派間の相剋と融和をめぐる比較史研究
Project/Area Number |
21242024
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深沢 克己 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 寛海 信州大学, 教育学部, 教授 (00020628)
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
西川 杉子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80324888)
堀井 優 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (70399161)
勝田 俊輔 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00313180)
千葉 敏之 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20345242)
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 准教授 (00431883)
|
Keywords | キリスト教 / イスラーム / 宗派対立 / 宗教的寛容 / 他者性 |
Research Abstract |
共同研究の初年度にあたる平成21年度は、まず6月7日に東京大学文学部で第1回研究会を開催し、研究代表者による研究計画の経緯・趣旨・実施方針の提示とともに、参加者が各自の研究構想を発表し、討論がなされた。その結果、参加者全員による問題意識の共有と相互理解が深められた。 また当初の計画にしたがい、日本語と英語による本科研ウェブサイトを開設し、研究目的、計画、メンバー構成、および研究会・講演会・ワークショップ企画に関する情報を広く内外に発信する拠点とした。 さらに12月28-29日には、三重県伊勢市の神宮会館で第2回研究会を開催し、参加者全員が当該年度における研究の取り組みや海外調査の結果を相互に報告するとともに、平成22年度以降のワークショップ・国際シンポジウムの準備を進めるために、海外からの招聘候補者の紹介・検討が行われた。この研究会には第1回研究会に参加できなかったメンバーも参加し、合宿形式の濃密な討論を通じてメンバー間の相互理解は一層深まり、比較研究の共通の論理的枠組みを構築する作業が進められた。 最後にヨーロッパ歴史学界との交流を図る最初の企画として、3月4-14日にダブリン大学トリニティ・カレッジ上級講師のグレイム・マードック氏を東京大学に招聘し、近世ハンガリー・トランシルヴァニアにおける宗教改革・宗派問題にかかわる3回の連続講演会を組織した。講演会には科研メンバー以外にも多くの参加者が出席し、講演内容・討論ともに有益であった。マードック氏との交流を実現したことにより、最終年度の国際シンポジウム企画に向け一歩前進したと考えている。
|
Research Products
(19 results)