2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヨーロッパ・地中海世界における異宗教・異宗派間の相剋と融和をめぐる比較史研究
Project/Area Number |
21242024
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
深沢 克己 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (60199156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 寛海 信州大学, 教育学部, 特任教授 (00020628)
勝田 俊輔 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (00313180)
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 准教授 (00431883)
黒木 英充 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20195580)
千葉 敏之 東京外国語大学, その他部局等, 准教授 (20345242)
堀井 優 同志社大学, 文学部, 准教授 (70399161)
西川 杉子 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80324888)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | キリスト教 / イスラーム / 宗派対立 / 宗教的寛容 / 他者性 / 国際研究者交流(ヨーロッパ、中東) |
Research Abstract |
第4年目で最終年度にあたる平成24年度は、まず7月に第7回研究会を開催し、10月の国際シンポジウムの開催計画・準備状況を話し合った。また各メンバーが研究の進捗状況を報告し、それぞれについて質疑応答を交わすことで、問題意識の共有と相互理解を深めた。 10月には、東京大学駒場キャンパスにおいて、国際シンポジウム「ヨーロッパ・地中海世界における諸宗教の相剋と融和」を2日間にわたり公開形式で開催した。この研究会議では、科研メンバー16名に加え、本研究に関連するテーマに取り組む7名の研究者を海外(フランス、イギリス、アイルランド、イスラエル、レバノン、ロシア)から招聘した。1日目は「近世ヨーロッパにおけるカトリックとプロテスタント」、2日目は「地中海世界と西アジアにおける宗教的多元性」というテーマのもと、諸宗教・諸宗派が交錯するヨーロッパ・地中海世界において、宗教的「他者」がどのように受容され、あるいは排除されたのかという歴史的現実を明確にし、また比較するための個別報告の場を設けた。そこでは、各発表者と参加者の研究と関心にもとづく活発な議論が展開された。 12月には、長崎市で第8回研究会を開催し、研究実施状況を点検するとともに、本科研の総括のありかたについて議論した。また、メンバー1名による近世ヨーロッパにおける草の根の寛容思想についての報告、さらにキリシタン研究を専門とする2名の招聘研究者による、キリスト教と仏教や日本の信仰習俗との類似性の指摘やキリシタンの葬制とキリシタン伏碑登場の背景の解説がなされた。研究会に続いては、唐寺やキリシタン関連の施設・墓地などを巡り、またカクレキリシタン爺役の方から話をうかがう機会を得、異宗教・異宗派間の融和の試みと実践について認識を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(34 results)