2009 Fiscal Year Annual Research Report
中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと紛争・秩序
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21242025
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
服部 良久 京都大学, 文学研究科, 教授 (80122365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝治 啓三 関西大学, 文学部, 教授 (70151024)
渋谷 聡 島根大学, 法文学部, 教授 (30273915)
山辺 規子 奈良女子大学, 文学部, 教授 (00174772)
山田 雅彦 京都女子大学, 文学部, 教授 (90202382)
渡邊 伸 京都府立大学, 文学部, 教授 (70202413)
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Keywords | ヨーロッパ / 中世 / 近世 / コミュニケーション / 紛争 / 秩序 / 宮廷 / 帝国 |
Research Abstract |
本年度はまず研究計画にそって、分野A~Dとその下位項目の分担者を決めた。全員が出席した8月の第1回研究会(京都大)において、各分担者、協力者が分野の課題に応じ、どのような問題をいかなる史料を用いて扱うのかを報告し、全体計画に照らしたその妥当性や相互の関連性について議論し、次回以後の研究会における個別発表の課題を確認した。この間8月1日には立教大学において、「村落交流史研究会」(藤木久志他主催)と本科研の共催で「中・近世紛争史の現在」と題する研究集会を行い、このテーマに関する日本、アジア、ヨーロッパの比較史的研究を進める議論を行った。9月には研究協力者のG・キットリーニ教授の招聘によりミラノ大学人文学部において研究代表者、他数名が参加して、本科研および日欧の紛争史に関する報告を行い、同大学の院生や研究者と議論し、今後の研究交流を確認した。2010年3月の2日間にわたる第2回研究会(京都大)では、研究計画の分野A.国家のコミュニケーション・センターとしての宮廷、およびB.帝国、王国における諸地域の分立・統合とコミュニケーションの一部について10人が、研究成果を報告し議論した。研究代表者が「宮廷とコミュニケーション」研究の現状と課題を述べ、分担者がイングランド、スコットランド、ビザンツ帝国の「移動宮廷」における政治的コミュニケーション、そして中世後期のチェコ、プルゴーニュにおける首都宮廷の象徴・儀礼を含めたコミュニケーション機能を明らかにし、比較史的議論を行うことにより、中世国家の宮廷と政治的コミュニケーションの多様性を確認した。B分野については近世ドイツの帝国裁判の地域統合機能を、帝国都市民の訴訟事例から考察し、また「帝国イタリア」におけるネットワークと関連づける報告が行われた。年度初めに本科研のウェッブサイトを立ち上げ、以上の研究会はすべて公開で行われ、その予告と事後の報告は、海外研究交流、海外出張報告を含め、すべてHPで公開した。
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Research Products
(11 results)