2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21243028
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武石 彰 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60303054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
依田 高典 京都大学, 経済学研究科, 教授 (60278794)
菊谷 達弥 京都大学, 経済学研究科, 准教授 (80183789)
澤邉 紀生 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80278481)
椙山 泰生 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (70323467)
若林 直樹 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (80242155)
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Keywords | 経営学 / 経済学 / 境界 / イノベーション |
Research Abstract |
本研究は、境界のマネジメントという視点からイノベーションを実現していく仕組みや過程を理解し、競争優位やイノベーションの実現に向けて日本企業の課題を明らかにしようとするものであった。平成22年度は、情報通信、自動車、バイオテクノロジーの三分野を中心に個別の実証研究を進め、情報通信では、複数市場間でのネットワーク外部性とその競争への影響の実証分析、自動車では日本の自動車メーカー各社の系列取引構造の変化とその要因と意味の実証分析、バイオテクノロジーでは、日米の産学官連携ネットワークを比較する実証分析などを行ない、今年度はその成果を内外で公表を開始し、研究内容についての議論を深めてきている。なお、本年度の研究計画において3月に招聘予定をしていた米国スタンフォード大学のPowell教授が,事情により23年9月までは渡航が困難となり,この招聘分の予算が平成22年度より執行が延期となっていた。23年度に入って再度予定の調整を進めた結果,Powe11教授は11月17日から22日まで京都に滞在し,その間メンバーを限定したPaper Development Workshop,および公開研究会等を実施した。Paper Development Workshopでは,主として当プロジェクト側から研究報告を行い,内容について活発に討議した。また,公開研究会については,Powell教授から研究報告をしてもらい,50余名の近隣の研究者の参加を得て,活発な議論を交わした。これらの討議内容については記録を残し,以後の研究に活用した。以上から,本研究を学会報告し,論文として出版していく上での方向性を修正することができたほか,研究を更に発展させるためのアイデアを得ることもできた。
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Research Products
(12 results)