2009 Fiscal Year Annual Research Report
旧産炭地のネットワーキング型再生のための資料救出とアーカイブ構築
Project/Area Number |
21243032
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
中澤 秀雄 Chuo University, 法学部, 教授 (20326523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉野 和志 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (00197568)
大國 充彦 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (40265046)
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
澤口 恵一 大正大学, 人間学部, 准教授 (50338597)
西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 准教授 (00333584)
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Keywords | 旧産炭地 / 地域再生 / アーカイブ / ネットワーキング |
Research Abstract |
本研究プロジェクトは北海道空知の炭鉱遺産資料を救出統合し、地域再生の一助となるアーカイブ学的成果を産出することを目的としている。諸資料の価値を位置づけるため、国内外の産炭地との協力関係を構築することも重要である。真の地域再生とは。維持費のかかるハコモノを作り続けることではなく、地域の歴史『と記憶に某つくソフトと人材を育てることだという基本的信念に基づき、アーカイビングとネットワーキングを通じて、研究・実践両面において新時代の研究を切り拓く キックオフ時期としての平成21年度は、地域の全体像を描き、作業の方法論を掴み、ネットワーキングの糸口を作ることを目指した。地域の全体像を描く作業としては、地元巨治体が現在持っていない時系列的な地理データを補充するため、(1) 国勢調査メッシュデータによる人口変動図の作成、(2) 地域を限定した炭往変遷図の作成、(3) 幌内炭鉱に限定したgoogleマップ上への炭鉱関連施設投影図の作成、を実現した。さらに方法論を掴むための作業としては、(4)赤平地区におけるキーパーソンへのアクセスと聞ぎ取りの開始、(5)諸資料の所在情報の確認と先行研究の整理(6)主幹校(中央大学)を中心とした資料管理システムの整備、までを行った。これらの作業は来年度も継続され、公開可能なものはweb上に順次掲載される。 ネットワーキングの側面では、別資金も投入しがら8月に空知で、9月にWalesでシンポジウムを開催し、旧産炭地間の協力関係を実質化し、北海道新聞に取り上げられるなど地元の反響も呼んだ。シンポジウム準備を通じで、空知・WalesにおけるNP0や行政、大学との協力関係を築くこともできた。空知シンポジウムの成果は、札幌学院大学の紀要『社会情報』に掲載される。 以上のような諸活動の準備と総括のため、分担者・連携者のほぼ全員が出席する打ち合わせ会を年度内に3回開催し、研究グループ内における目標と課題の共有、理論的深化、来年度以降をにらんだ活動内容の具体化をはかった。博士課程の大学院生4名がコンスタントに参加し、若手研究者養成どいう意義も大きがったと言える。
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Research Products
(3 results)