2010 Fiscal Year Annual Research Report
旧産炭地のネットワーキング型再生のための資料救出とアーカイブ構築
Project/Area Number |
21243032
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
中澤 秀雄 中央大学, 法学部, 教授 (20326523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉野 和志 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (00197568)
大國 充彦 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (40265046)
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
澤口 恵一 大正大学, 人間学部, 准教授 (50338597)
西城戸 誠 法政大学, 人間環境学部, 准教授 (00333584)
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Keywords | 旧産炭地 / 地域再生 / アーカイブ / ネットワーキング |
Research Abstract |
本研究プロシェクトは北海道空知をはじめ旧産炭地の炭鉱遺産資料を救出統合し、これまで離散的だった炭田地内外をネットワーキングし、地域再生の一助となるアーカイブ的成果を産出することを目的としている。 2年目の平成22年度は、初年度に構築した人間関係資本左元に、具体的なアーカイビングとネットワーキングの作業を開始することができた。 アーカイビングの側面では、年度当初の交付申請書に記述した3項目で成果をあげた。(a-h22)キーパーソン・関係者から資料救出は4件ほど実施した。収集資料のインデックス化を来年度に行う。(b-h22)文書(所在)情報の統合・収集・電子化は、前記の点も含めて来年度に出版できる体制が整いつつある。(c-h22)赤平市での元炭鉱関係者生活史調査、及び布施鉄治グループの「1973-83夕張調査」を母集団とした離職者追跡調査は、夏から秋の時期を中心に述べ60人日程度の集中的な作業を行い、今年度末に中間報告的な冊子を刊行する。 ネットワーキングの側面では、7月に早稲田大学で、3月にWalesシンポジウムを開催し、国際的な産炭地間ネットワーキングと比較の作業を実質化させている。また前例のなかった常磐と山口宇部地域のキーパーソン交流を支援し実現させることもできた。日本語で書かれた関連又献の英訳作業の準備も進めている。 以上のような諸活動の準備と総括のため、分担者全員が出席する打ち合わせ会を年度初めと年度末に2回開催し、目標と課題の共有と理論的深化をはかった。分担者および大学院生の陣容も拡大しつつあり、若手研究者養成の意義も大きい。
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Research Products
(8 results)