2009 Fiscal Year Annual Research Report
保護者-学校間の困難状況解決のためのサポート体制構築に関する学際的・総合的研究
Project/Area Number |
21243042
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小野田 正利 Osaka University, 人間科学研究科, 教授 (60169349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正幸 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (70272622)
野田 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10218331)
古川 治 東大阪大学, こども学部, 教授 (10425382)
佐藤 晴雄 日本大学, 文理学部, 教授 (00245995)
清水 和夫 群馬大学, 教育学研究科, 教授 (80455948)
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Keywords | 保護者対応 / クレーム / トラブル / コミュニケーション / 関係づくり / 無理難題要求 / 学校支援 / 保護者支援 |
Research Abstract |
1. 研究総会を年間で3回(6月13日、9月13日、12月19日)開催し、研究の推進体制と課題たついて具体的に協議したほか、当科研による「新・学校保護者関係研究会」のメンバーである学校カウンセリング、苦情・クレーム対応アドバイザーによる研究報告、および保護者対応の苦悩の中で自殺した教師の遺族、アメリカ・イギリスでの保護者と学校の問題に詳しいジャーナリスト、保護者の意識を的確につかんでいるマンガ家をゲスト・スピーカーとして招き、問題構造について多様な角度から考察を深めた。 2. 研究成果の社会的還元を図るために、研究会メンバーが全国各地で講演および研修会講師を務めた(年間のべ約150回)ほか、研究会が他団体と共催する「学校と保護者のいい関係づくりIN○○」という形で、シンポジウムとワークショップを開催することによって、支援体制の新しい方向を形作った(8月30日・豊中市教育委員会、1月10日・東京都教育委員会・東京都教職員互助会、3月20日・群馬大学・群馬県教育委員会・前橋市教育委員会)。 3. 「保護者、国際比較、危機対応」「教育委員会、学校、教員」「心理、医学」「福祉、法律、子ども」の4つのグループに研究会メンバーを組織し、それぞれが先進的な実例の調査やインタビューといった質的調査、および教員ないし保護者の意識についての量的調査をおこなった。都市部だけでなく農山村部を含めて、全国各地でいわゆる学校一保護者関係の難しさが、深く存在していることも明確になった。 4. 学校一保護者関係の当事者である両者に向けて、主として研究代表者が中心となりながら、研究成果の公表と様々な助言を収めた「学校讃歌ブックレット」の作成と頒布をおこなってきた。
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