2012 Fiscal Year Annual Research Report
ユーラシア北東部における後期旧石器時代人の適応行動に関する総合的研究
Project/Area Number |
21251009
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
佐藤 孝雄 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (20269640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博文 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 教授 (60333580)
吉田 邦夫 東京大学, 綜合研究博物館, 研究員 (10272527)
増田 隆一 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80192748)
石田 肇 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70145225)
鈴木 建治 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 研究員 (00580929)
國木田 大 東京大学, 人文社会系研究科, 助教 (00549561)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | OIS3 / 旧石器 / 動物化石 / 環境考古学 / 年代測定 |
Research Abstract |
2012年8月にイルクーツク国立大学を訪れ、過年度に発掘調査を進めたBol’shoj Naryn遺跡の出土遺物を精査、諸データの収集を行った。またその際には同大学歴史学部のG.Medvedev教授、E.Lipnina准教授、さらにロシア科学アカデミー・シベリア支部地質学研究所のF. Khenzykhenova博士らと本研究プロジェクトの成果報告書の編集方針や目次構成について協議も重ねた。その結果、Bol’shoj Naryn遺跡の発掘成果とともに、Shapova, Sedova, Gerasimov, Makarovo, Igitj, Mal’ta, Buret’, Arenbovsky,Army Hospital 等、アンガラ流域に分布する代表的な人類遺跡群の調査概要も盛り込み、バイカル湖周辺域における旧石器時代人の適応行動を多角的に論じる書籍を英文で刊行することを確認。巻末に同地域の旧石器遺跡群データ・ベースも付すことで合意を見た。バイカル湖周辺が人類の寒冷地適応・高緯度地帯の拡散過程を考える上で極めて興味深くかつ重要なフィールドであることを周知させる英文書籍の刊行は、彼の地の更新世遺跡群の調査・研究の推進力となろう。 加えて、本年度は今後の研究の展開も見据え、若干の予備的調査も実施した。6月には、カルスト地形が発達し、良好な更新世動物化石が産することで知られるオサ川右岸の丘陵で試掘調査を行い、新たな更新世遺跡も発見した。また、12月にはエルミタージュ美術館を訪館、Mal’ta遺跡の出土人骨・動物化石につき新規に放射性炭素年代を測定するための交渉も始めた。 なお、2013年1月には東京大学総合研究博物館で公開シンポジウム『ヴィーナスからのメッセージ』も開催し、研究成果の一部を社会還元することもできた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Japanese weasel, Mustela itatsi (Carnivora: Mustelidae), endemic to the Japanese islands, revealed by mitochondrial DNA analysis2012
Author(s)
Masuda, R., Kurose, N., Watanabe, S., Abramov, A.V., Han, S.H., Lin, L.K., and Oshida, T.
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Journal Title
Biological Journal of the Linnean Society
Volume: 107巻
Pages: 307-321
Peer Reviewed
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