Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 正明 山口大学, 理工学研究科, 教授 (50213905)
角替 敏昭 筑波大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (50252888)
サティッシュクマール エム 静岡大学, 理学部, 准教授 (50313929)
河上 哲生 京都大学, 理学研究科, 助教 (70415777)
中野 伸彦 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助教 (20452790)
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Research Abstract |
本研究計画2年目では,アジア大陸の広範な地域で地質調査を展開し,ユーラシア大陸極東部(アジア大陸)全域における衝突型造山帯形成に関わる大陸形成テクトニクスを明らかにするために,以下の項目を実施し着実な成果を得た 1.本年度は,日本海拡大前の日本列島における衝突型変成岩とアジア大陸の衝突型造山運動の関連を明らかにするため,西南日本各地の関連変成岩の調査・記載・解析を実施し,精密化学分析による原岩推定と年代測定を行った 2.北中国地塊とシベリア地塊の中間に位置し実態が明らかではないモンゴル・アルタイ山脈およびハンホヒン山脈の衝突型変成岩類の精密調査を実施し,最先端分析装置群を駆使して,記載岩石学および変成岩岩石学的・火成岩岩石学的解析を行った.また,LA-ICP-MSおよびFE-EPMAを使用して微小領域精密年代測定を実施した 3.シブマス地塊-シャンタイ地塊の衝突境界となるタイ・インタノン~フアヒン地域の変成岩類・火成岩類について岩石化学的,鉱物化学的,同位体岩石学的解析を行い,衝突型変成作用のなかで地殻浅部に由来する岩石の実態と形成年代を明らかにした 4.アジア大陸形成に関連したインドネシア地域の衝突型変成作用を検討するため,スラウェシ島中部地域およびジャワ島中部地域の中生代変成岩類について精密地質調査を実施し,変成作用の解析と年代測定を開始した 5.次年度以降のアジア大陸のおける衝突型造山帯研究を円滑・迅速に実施するため,モンゴル,タイ,ミャンマー,ロシア,インドネシア,スリランカの関連研究者と密接に研究打合せを行い,一部は招聘して室内実験を行った.なお.今年度は5編の論文等を公表し,22件の学会発表を行った.今後は得られた研究成果を順次公表する
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