2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21254005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳永 朋祥 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70237072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 浩之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (00302779)
福士 謙介 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構, 准教授 (30282114)
知花 武佳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (10372400)
原口 強 大阪市立大学, 理学系研究科, 准教授 (70372852)
多部田 茂 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (40262406)
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Keywords | 水資源 / 流域圏 / 水循環 / 流域管理 / 環境質定量化・予測 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、以下の調査研究を実施した。 本年度は、4月に地下水、湖水を対象とした現地調査を実施し、10月にトンレサップ湖の湖底下の地下構造に関する現地調査を実施した。ここでは、昨年度の調査に引き続き、地下水に関連する調査として、CFCsおよびSF6を用いた地下水流動系のより詳細な把握を行うとともに、対象地域の地下水面形状の乾季と雨季における変動に関するデータ取得を行った。その結果及び河川水の上流から下流へ向かう流量の増減を利用し、当該地域における地下水から河川への水流出量の定量的評価を実施した。また、現地の地下水位の長期変動に関する情報を取得することを目的とし、2深度の帯水層をターゲットとした観測井戸掘削を行い、計測を開始した。さらに、現地研究機関の研究者との意見交換を行い、共同研究としての研究計画の実現に向けての進展を見た。 トンレサップ湖における調査では、スパーカーを用いた地下地質構造探査を行い、その結果に基づいて、コア試料採取を実施した。コア試料を用いた長期的な環境変遷については、現在検討を実施しているところである。今後の研究のための技術開発に関しては、水圏中の微生物・ウイルス調査手法の高度化を昨年度に引き続き実施しており、来年度以降の現地調査に活用できるめどを得た。さらに、湖と地下水との相互作用に関する調査に関する手法を確立するために、日本国内の2地点における海水-地下水相互作用に関するデータ解析を実施し、その結果に基づき、本研究地域におけるデータ取得・解析に対する手法を確立し、その成果に基づく調査を来年度以降実施できる体制を構築した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] A multiple-isotope (537C1, 14C, 3H) approach to reveal the coastal hydrogeological system and its temporal changes in western Kyushu, Japan2011
Author(s)
Tokunaga, T., Shimada, J., Kimura, Y., Inoue, D., Mogi, K., Asai, K.
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Journal Title
Hydrogeology Journal
Volume: 19
Pages: 249-258
Peer Reviewed
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