2011 Fiscal Year Annual Research Report
粒子ボリュームレンダリング技術を使った遠隔協調研究支援環境の構築
Project/Area Number |
21300035
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山田 耕二 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 教授 (00305294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 尚久 京都大学, 高等教育研究開発推進機構, 専門業務職員 (20402745)
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Keywords | ボリュームレンダリング / 粒子生成 |
Research Abstract |
遠隔協調研究支援環境では、複数の参加者と可視化結果を共有するために大規模なタイルド表示装置(TDW)を利用することが多い。大規模TDWにおいて、粒子ボリュームレンダリング(PBVR)を使った可視化では、表示解像度が大きくなった場合、生成粒子数が膨大となり、表示クライアントの各ノードのメモリへの収納が不可能となる場合が発生する。このような場合、前年度に開発した粒子数削減手法において着目した伝達関数以外に粒子半径の調整が有効となる。今年度は,PBVRにおいて,粒子半径を調整することにより生成粒子数を削減する手法を開発した。PBVRは、格子のソーティング処理が不要となるボリュームレンダリング手法であり、大規模な非構造格子のボリュームデータに対して特に有効な方法とされる。しかし、ボリュームレンダリング画像生成で必要となるスカラデータと不透明度を関係を表す伝達関数によっては、大量の粒子が発生し、表示速度に支障の出る可能性が指摘されていた。この問題を解決するために、本年度は、伝達関数には変更を加えず、粒子半径を調整する手法を開発した。本手法の有効性を検証するために従来手法との比較を行い、粒子半径の拡大は、スカラデータの変化が大きくないところでは画質劣化につながらないことを確認した。また、計算機性能の向上に伴い、遠隔協調研究支援環境における可視化対象として、時系列ボリュームデータが増えてきている。このようなデータに対応するために、今年度は、PBVRを使って、時系列かつ大規模非構造ボリュームデータをアニメーションでボリュームレンダリングする手法を開発した。
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