2011 Fiscal Year Annual Research Report
光アシスト超音波速度変化イメージング法による生体画像診断装置の開発
Project/Area Number |
21300192
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
堀中 博道 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (60137239)
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Keywords | 光吸収分布 / 超音波速度 / 脂肪肝 / in vivo / 機能情報 / 動物実験 / 初期診断 / 心電同期 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であるので、本装置の実用化のための装置、信号処理法の改良を中心に研究を行った。これまでの研究で作製した超音波速度変化イメージング装置、信号処理・画像構築プログラム、加温装置を用い、大阪府立大学の産学官オフィスを通じて大阪市立大学医学系研究科の医師の協力のもと、ウサギの肝臓における脂肪分布を求めるin vivoの実験を行った。 再現性のあるデータを得るためには、呼吸、鼓動に対して同期して画像データを取得する必要があり、連携研究者と頻繁に議論し、画像データ取得、類似の状態のフレームの抽出を行うためのプログラムを開発した。最終的に、リアルタイムではないが、画像データの取得から、温度変化を比較するフレームの抽出、超音波速度変化画像構築まで自動で行うプログラムを作成した。麻酔下のウサギに適用し、超音波加温による肝臓の超音波速度変化を測定し、超音波速度変化イメージを構築した。測定結果を検討し、実験装置、データ取得の方法、画像構築プログラムの有効性を検討し、改良を進めた。 実験の結果、ウサギの肝臓の脂肪分布が超音波速度変化イメージとして示され、飼育条件(高栄養食の期間)との対応が示された。また、初期状態にあると予想される脂肪肝でも、その状態を識別することができた。 研究成果を、論文として投稿し、また、超音波関係での国際学会(IEEE IUS 2011)で発表している。国内会議では依頼講演を行い、特許申請、取得も行なっている。
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