2013 Fiscal Year Annual Research Report
人類のレガシー創造を目指す未来型オリンピックのビジョン構築
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21300231
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
田原 淳子 国士舘大学, 体育学部, 教授 (70207207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
師岡 文男 上智大学, 文学部, 教授 (00129800)
建石 真公子 法政大学, 法学部, 教授 (20308795)
真田 久 筑波大学, 体育系, 教授 (30154123)
嵯峨 寿 筑波大学, 体育系, 准教授 (30261788)
來田 享子 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (40350946)
三浦 裕 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50142774)
舛本 直文 首都大学東京, 大学教育センター, 教授 (70145663)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | オリンピック / オリンピズム / オリンピックムーブメント / レガシー / オリンピック教育 / 環境 / 人権 / 文化 |
Research Abstract |
時代の変遷と共にオリンピズムを現代的に解釈し、大会を含むオリンピックムーブメントに反映させていく必要がある。その観点から、未来型オリンピックに求められる諸点は、以下のようにまとめられた。 オリンピックを開催する国・開催都市の責務として、スポーツの自由を維持するためにも世界人権宣言に代表される「人権保障」の遵守が求められる。オリンピック競技・種目は、その独自性をオリンピズムの観点から説明し、実施形態を多様化させることで、オルターナティブな提案が可能になる。競技力の評価には、単にメダル獲得数に左右されることなく、多様な指標の設定が求められる。スポーツの普及・促進は、All for Sports for All(すべての人のためのスポーツであると同時に、スポーツもまたすべての人のためにある)という概念から現状を見直し、学校を拠点にした多世代交流、運動施設の機能性の向上と稼働率のアップが求められる。環境については、自然環境のみならず、人的・社会的環境を視野に入れたより広い視野でスポーツ環境を捉え、教育にも反映させていくべきである。オリンピック教育には、オリンピズムを核にしながらレガシーの観点を盛り込み、複合的・総合的に取り組むことができる国際的な教養として普及・促進することが望まれる。オリンピックのレガシーは、大会の前・期間中・後の時間軸で捉えられ、大会後のレガシーの有益な創出には、オリンピック文化の恒久的な展示施設の建設や、観光・文化・教育の観点から「オリンピックレガシー・ツーリズム」などが可能である。文化プログラムには、IOCが提唱するオリンピックの価値を含めて展開されることが望まれ、オリンピックの価値に並ぶパラリンピックの価値の創出(言語化)も不可欠である。オリンピックムーブメントの展開には、ローカルにグローバルを加えた「グローカル」な視点を取り入れることが重要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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