2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300232
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
彼末 一之 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (50127213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 将基 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (80454073)
渡邉 丈夫 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (90409756)
土屋 純 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (60236908)
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Keywords | 運動イメージ / ミラーシステム / 全身運動 / 経頭蓋的磁気刺激 |
Research Abstract |
運動イメージとは、実際の動きを伴わずにある動作を想起するものである。運動イメージはイメージトレーニングなどのトレーニングとして用いられているように、スポーツにおいて重要な要素である。イメージトレーニングは身体運動を実践せずに技能を脳内で繰り返しイメージすることで、補助的にトレーニング効果を高めるためのトレーニングである。その有効性は様々な先行研究から確認されているが、技能の習熟度とイメージトレーニングの効果の関係には見解の一致が得られておらず、スポーツ現場では選手やコーチの経験に依存して実施されている部分が大きい。しかし、経験の程度にかかわらず全ての競技者が一様にイメージトレーニングを行うことは有効であろうか。本研究はこの点を明らかにするために、経験の程度によってイメージの難易度が異なると考えられる体操競技の宙返り動作と体操未経験者でもイメージが容易なジャンプ動作を課題とし、体操の経験者と未経験者にイメージさせた際の運動皮質の活動を経頭蓋磁気刺激法(TMS)を用いて検証した。経験の有無と課題の2要因で二元配置の分散分析を行い、経験の有無に有意な差が認められ、経験者のMEPが未経験者と比較して増大した。各課題で得られたMEPの被験者群間比較では、jumpで有意な差が認められず、salto (jump)とsalto (tack)両刺激タイミングで経験者が未経験者と比較し有意に増大した。被験者群内のcontrolと各課題の比較では、経験者群でcontrolと比較し全課題有意に増大した。未経験者群ではjump、salto (jump)で有意な差が見られず、salto (tack)で有意に増大した。
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Research Products
(5 results)