2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21300232
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
彼末 一之 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (50127213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 将基 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (80454073)
渡邉 丈夫 早稲田大学, 高等研究所, 准教授 (90409756)
土屋 純 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 准教授 (60236908)
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Keywords | 運動イメージ / ミラーシステム / 全身運動 / 経頭蓋的磁気刺激 |
Research Abstract |
スポーツにおいて「観察」や「イメージ」は非常に重要な要素のひとつである。新たな動作を獲得する場合は熟練者の動作を観察し、自身に置き換えてイメージすることで実際の動作をスムーズに行うための予備練習としている。Calvo-Merinoら(2005)はバレエの動作を観察させたところ経験者は未経験者よりも高い脳活動が見られたと報告している。それでは宙返りなどの想像もできない動作を観察やイメージした場合、未経験者の脳はどのような反応が見られるのか。また、未経験者が宙返りを習得していく過程においてどのような反応の変化が起きるのかについて検討した。本研究では運動指令を筋へ送る皮質脊髄路の興奮性に注目した。昨年は宙返りの未経験者と経験者を比べて、観察時やイメージ時において宙返り経験者よりも未経験者では皮質脊髄路の興奮性が低くなることが明らかとなった。今年度は未経験者に2か月のトレーニングを行って、皮質脊髄路の興奮性がどのように変化するかを検討した。被験者はトレーニングにより宙返りを習得したことが主観評価や客観評価からわかった。MEP測定時の観察条件においてcontrolと各課題を比較した結果、Preでは全ての課題で差が無かった(それぞれP>0.05)。それに対し、MiddleとPostにおいて有意な増大が見られた(それぞれP
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